SNH48チームSIIキャプテンを辞退したmomo(莫寒)の長文ツイート後半

SNH48星夢劇院開業2周年記念公演の昼公演で、チームSIIのキャプテンを自ら辞退して、副キャプテンになった一期生momo(莫寒)。

中国ツイッター(新浪微博)のこちらの2015/09/13 16:30の長文ツイートで心境をつづっていた、日本語試訳の後半。


今日は一人のわがままなmomo(後半)

君はmomo(莫寒)を推さなくてもいいけど、彼女を尊重しなきゃ、と言う人もいました。それを見ると、最初私はがんばろうという気になったけれど、一歩ずつ自分の存在の意義が深くなっていく気がしました。

そしてだんだんと、みんなが決まったものだと認めたあの道を私が歩むべきだと思う人が、多すぎる頃になって、知らず知らずのうちに、前もって定めたとても高い基準をもとにして判断するようになったよね。

ぼんやりとしながら、私は突然思った。自分はいま名誉ある主席を決める選挙に参加しているんだろうかって。私がここにいるポジションや意義についてさらに疑いが強くなった。

前に言ったことがあるけど、私の夢は、取って代わることができない人になること。でもこの「取って代わることができない」という言葉は、どう定義したとしても、弁論大会の敗者の方になっちゃうよ。

夢の果実は、強大な現実という土地の上に実らなきゃいけない。

今までずっと、外面的にますますかたくなで強情になった私は、すべて自分の内側にあの臆病な自分を隠していたから。実際はびくびくしていて決して単純に自分の力で前面に立つ勇気があったわけじゃなかった。

それを言葉に出さなかった理由は、自己卑下のせいで自分が決してその資格はないと思っていたから。

もちろん、ストレートに言うと、自分で努力して勝ち取ったポジションじゃないんだから当然なんだけど。私がグループに決して適応していなかったからこそ、最初から最後まですごいグループになることに憧れてたんだろうね。

暗くなるまでその道を歩み続けじゃダメなら、やっぱり突破口と変更を求めないとだめ。じゃあ勇気を出しましょうということ。いったんつぶしてまたやり直すべきでしょ?

他のことを投げ捨てるなら、単純に結果だけを問題にすればいいけど、私は放物線のような道筋を歩いていて、自分はいったい何してるんだろうって、ちょっとすすり泣いてみたり、私が選んだものと、私が手放したものって、完全に逆じゃないと思ったり。

ある友だちが私に言ったことは、他人はみんな自分の方が特性があるということを確認したがってる。あなたは、キャプテンになった後、以前のあなたを捨てて、距離感がいちばん大きくていちばん威厳のあるキャプテンの部分だけを残した。会いに行けるアイドルグループの中で、そういう結果になったのも、あなた自身の責任だ、って。

だからあんなにたくさんの人たちが、私がすべての基準と要求に責任を負うんだと考えたとき、実はそれって失敗の証拠だったんだよ。

じゃあ、まだ遅くないし、かといってさらに待ちつづける勇気もないから、道を変えて、歩んでいこうと思った。

決して元手にできるような素敵な外見があるわけじゃないし、弱々しくて人が愛したくなるような性格でもないし、じゃあ自分の能力をたよりに自分だのみで歩んでいこうって。

私は二年という時間を使って、自分が決してみんなが前進するのをリードできるような人じゃないと気づいた。だからこの誤りを修正して、自分で自分の歩む道を選んだ。そして本当に前を歩む人が、みんなをリードして、明るい未来に向かってくれるように願ってる。

ずっと怒りっぽい私を許してくれたことに感謝しています。ずっと私とコミュニケーションをとって、最初から最後まで私を支持してくれたスタッフの皆さんに感謝します。

絶えず質問や意見をする重度の強迫症の私をずっと受け入れてくれた先生方に感謝しています。ずっと私を信じてくれた運営会社に感謝します。

ずっと私を認め、はげましてくれたファンのみんなに感謝しています……最後に、いちばん感謝しているのは、私のチームメイトたち。私にいちばんすごいSNH48チームSIIの想い出をくれてありがとう。どの一瞬であっても、ふと想い出すたびに、私の心を動かしてくれます。

一つ深呼吸をして、よくよく考えた上で、最初から今まで、私がやったことのすべては、良心に恥じることなく、全力を尽くしたものだと心おきなく言えます。その良し悪しについては、外部の人の評価に任せることしかできません。

私が努力したことのすべてが、たとえわずかであっても、SNH48が高い場所へと歩んでいくことにつながればと願っています。

グループの中で自分の力といえば、本当にごくわずかなものです。SNH48の未来は、メンバーだけでなく、スタッフ、運営会社、先生方、そしていちばん重要なのはみなさん――私たちのファンのみなさんの、共同作用の結果です。

より高い場所に立てば、より遠くまで見えるようになります。前進する方向をどのように決めるにしても、少なくともここにいる間は、ある一人の人が単独で歩む道を絶対に選ぶべきじゃないと、はっきりさせる必要があります。

私は過去の二年間にとても感激していますが、今は、新たに始めるべきときです。前にはどんな道があるのか、どこへ向かっているのか、一概には言えません。

単に何回か転がってスタート地点に戻っただけみたいだけど、でも時間線は同じではありません。私が選択をするのも一度や二度だけではありませんでした。

どういう結果になっても、結局はすべて自分が静かに受け入れなければいけません。とにかく私が歩んできた道は平淡で広い道ではありませんでしたし、これからも引き続き新たに開拓していくしかない、新たなイバラの土地でしかないんです。

Team SII, we are the best.

ありがとうございます。2015年9月13日。


以上が、元チームSIIキャプテンのmomo(莫寒)の、キャプテン辞退にあたっての長文ツイート日本語試訳。

新しいチームSIIキャプテンは同じ一期生で、SNH48結成当初からmomo(莫寒)といっしょにSNH48の基礎を作ってきた盟友・ダイモン(戴萌)だけれど、これからは「集団指導体制」というか「合議制」でグループの方針を決めるべきだろう。

たった一人のメンバーにこれだけのプレッシャーをかけるような指導体制が、長続きするはずがないので。