SNH48運営会社が中国で超人気のオンライン・ラノベ2冊の映像化権を獲得

最近のSNH48公式ニュースで、いまいち価値がよく分からないのがこれ。

SNH48が人気小説「我的貼身校花」などの映像化権を獲得、2016年撮影開始(SNH48公式サイト 2015/09/13)

SNH48運営会社が、中国で人気のオンライン小説『我的貼身校花』と『天才小毒妃』の映像化権を、この二冊の小説の権利を持っている博易創為(北京)科技有限公司から獲得したというニュース。

中国国内の優秀な企画者、ドラマ制作チームとコラボして、数千万人民元を投じて2016年に第一季、第二季の撮影に入るとのこと。

重要なのは、このニュース本文の中で「SNH48および未来の各地のサブグループの人気メンバーが主な役柄で出演するほか、国内外の代表的な第一線の”フレッシュな”男性スターが共演する」と書かれていることだろう。

「SNH48および未来の各地のサブグループ(SNH48及未来各地子団)」ということなので、やっぱりSNH48のサブグループが中国各地に、少なくともこの二冊の小説の撮影が始まる来年2016年には結成されると読める。

ところで、この二冊の小説はいったいどんな物語なんだろう?中国ウィキペディア(百度百科)で調べてみた。

『我的貼身校花』は、一人の普通男子高校生が主人公。自称、世界トップクラスの殺し屋という恥知らずのボスのもとでカンフーを学ぶうちに、ふと不思議な薬を手に入れ、さまざまな超能力を獲得する。そこから彼のすばらしい生活が始まる…。

主人公の男子高校生は、トップクラスの成績で静海大学に入学し、実は太古の皇帝、唐家の直系だが、その血筋はまだ覚醒していない。

完全にハーレム系ラノベ展開らしい。百度百科の記事にも、主人公の「后宫(皇帝の妃たち)」として、なんと32人の女性キャラの名前が並んでいる。おいおい。

では『天才小毒妃』の方はどんな物語だろうかと百度百科を調べたが、タイムスリップもので、主人公は女性らしい。

大病院の院長に逆らって、病院の大株主の命を救うことを拒絶した、有能かつ美貌を誇る女医が、激怒した院長に分厚いカルテのファイルで後頭部を殴打され、気を失い、意識を取り戻すとタイムスリップして、大昔の王朝の皇帝に嫁入りする身分になっていた、という…。

個人的にはこれだけで先を読む気がしなくなるけれど、以前alanが主題歌を歌った『歩歩驚心』とか、いかにも最近の中国ではやりそうなタイムスリップもののラノベ。

でも『我的貼身校花』は連載開始4年間で、オンライン小説人気TOP5、正規版を有償で読んだ読者数が200万人を超えるという超人気ラノベ。『天才小毒妃』もかなりの人気作品らしいので、その読者層が映像化作品をきっかけにSNH48のうちの誰かのファンになってくれれば文句なし。

個人的にはあの『半熟少女』の上質な手触りの映像の中の、サボキ(趙嘉敏)や董芷依(元SNH48一期生)が大好きだったけど、今回の映像作品はおそらくCG合成たっぷりの、ド派手で通俗的な演出になるだろうことは、原作のあらすじを読んだだけで分かる。

それでもSNH48ファンが増えれば結果オーライ。

ところで…SNH48のメディア子会社「STAR48」が全40話で映像化すると公式サイトのニュースになっていた『万脂胭红』のほうはどうなったんだろうか…。