SNH48二期生チームNII副キャプテン・テテちゃん(黃婷婷)が、初めてピンで出演したテンセント(騰訊)動画のネットバラエティー番組『ROAST ツッコミ大会(吐糟大会)』2016/07/07放送分をご紹介。
同じ二期生チームNII愛ちゃん(易嘉愛)が客席で拍手するだけの役目で付いて行っている。
この番組、どうやら米国の番組フォーマットを購入してテンセント(騰訊)が制作したらしいが、その第一回放送にゲストとして呼ばれるとは、SNH48もかなり格が上がったなぁと感じる。
↓テンセント(騰訊)動画ネットバラエティー番組『ROAST ツッコミ大会』2016/07/07
司会者の王自健(ワン・ツーチェン)とは、彼が司会をつとめる上海東方衛星テレビ『80’s トークショー』に出演して以来の縁がある。
『80’s トークショー』に最初に出演したのは、もう3年前の2013/10/20。一期生メンバーがまだういういしいころ。ドンちゃん(董芷依)もいるし、チェンスー(陳思)のヌンチャクがまだ現役でネタになっていたころ。
SNH48 教室コント 『80’s トークショー』 20131020
…とか懐かしがっている場合じゃなくて、『ROAST』というのは、Wikipedia(英語版)によると、どうやら米国でコメディーのジャンルとしてかなり伝統があるらしい。
語源は「乾杯」の意味の「toast」をもじったもので、一人のゲストに対して、単純にほめたたえるのではなくて、ジョークやキツいツッコミを入れまくることで、逆にその人物の器の大きさを際立たせるというユーモアの一種とのこと。
このテンセント(騰訊)の番組でも、『還珠格格』というテレビドラマで中国人なら誰でも知っている男性俳優・周傑をゲストに呼んで、ツッコミを入れる方の出演者もふくめて、かなりの毒舌でツッコミを入れまくっている。
ただ、ツッコミを入れる方の出演者の中でも、筆者が知っているのは司会の王自健、Foxconn(富士康)のパロディーで「富土康」の地方出身の男性工員をコミカルに演じて、中国のネットで大人気になった張全蛋。
そして以前、SNH48の冠ネットバラエティー番組『SNHello』でSNH48チームSII二期生チュンチュン(袁雨楨)がモノマネをして好評だった、雪姨『你有本事搶男人』で中国のネットで人気になった女性俳優・王琳。
以上の3人しか筆者は顔を知らなかった。
なので、この番組の内容自体、たとえ中国語字幕で話していることが分かっても、どこが面白いのかはたぶん中国の1980年代生まれ以降の世代しか分からないんだろうと想像する。
いちおうテテちゃん(黃婷婷)のツッコミ演説を日本語訳してみる。
とくにマネージャーが今日私に、『ROAST』の司会者は上海東方衛星テレビのトップスターで、ジャンルをまたいでトークショーの司会者として活躍していて、もっと重要なのは、視聴者にとても人気があるんだよ、って言ったんです。
それで私、すぐに答えました。「金星先生とはずっと同じ番組に出たいと思ってたんです」って。
もちろん王自健先生も良いんですよ。なぜか?歩く姿がカモみたいだからです。
その後じっさいにお会いして初めて分かったんですが、脚が太りすぎて、ズボンが破れてたんですね。
(中略)
ドラマ『情深深雨濛濛』は子供の頃の想い出です。お母さんは子供の頃、私によく言ったものです。
「言うことを聞かないと雪姨に連れてってもらうわよ!」
今日、幸いなことに、子供の頃の暗い想い出と同じ舞台に立ってるわけです。
お母さんがこの番組を見たら、きっと私を誇りに思うでしょう。お母さん!私大人になったよ!
(中略)
それから周傑先生。私はよく知ってます。毎年夏休みになると私の家のテレビに現れます(訳注:『還珠格格』の再放送のことか)
でも周傑先生のドラマの中での鼻の穴。ちょっと直視できません。
みなさんご存じのように、『還珠格格』の後半のストーリーで、紫薇の目が見えなくなりますよね。
実はこれ、ストーリーの必要からそうなったんじゃなくて、林心如姉さん(訳注:紫薇を演じていた台湾の女性俳優)の個人的な要求だと思います。
でも個人的には周傑兄さんにとっても感謝しています。子供の頃にたくさんのいい想い出をもらえたからです。ありがとうございました。
もちろんこれはすべて脚本家が書いたものを、テテちゃん(黃婷婷)がそのまま読んでいるだけだけだし、大先輩のリアクションに助けられている部分が大きいけれど、大先輩と同じ舞台で物怖じせずに笑いを取りに行っているところは、さすが二期生。
こうやってピンでもどんどんいろんなバラエティー番組に出演するようになれば、SNH48の全国的な知名度はますます上がる。
同じことをAKB運営が中国国内で、自力でできると思うなら、やってみればいいと思う。
2016/07/11追記:どうやらこのネット番組、当局(中国の広電局)の検閲が入って、ネットから削除されたらしい。せっかくのテテちゃん(黃婷婷)初の挑戦だったのに、残念。まあ国の事情だから仕方ない。