上海SNH48派生チーム7SENSES 2nd EP『Chapter : Blooming』はダイモン(戴萌)センター

上海SNH48のK-POPスタイル派生グループ「7SENSES」の2nd EPが『Chapter : Blooming(綻放)』と正式発表された。

7SENSESセカンドEP『Chapter : Blooming(綻放)』一曲目のメイン曲『Like A Diamond(閃耀)』がすでに台湾と全世界でリリース!今回もセンターをメンバーが順に努めるルールで、メンバーのダイモン(戴萌)が本曲のセンター・ポジションとして楽曲制作のプロセスにも参加。「はめ込み細工になっていた最も美しい光が解き放たれ、自ら自信にあふれた姿を楽しむ。」いっしょに7SENSESの華麗な輝きを楽しもう!

今日2017/11/15(水)韓国開催の2017 Asia Artist Awardsでメイン曲『Like A Diamond(閃耀)』が、ダイモン(戴萌)をセンターポジションとして初パフォーマンスされ、Best Star Awardを受賞した。賞のランクとしては、AAA、Best Artist Award、Best Icon Awardの次の第4位くらいらしい。

なおTwitterのタイムラインで、ダイモン(戴萌)の英語での受賞スピーチとAkira(趙粵)の中国語スピーチのあと、「チャイナLineがカメラでぬかれた」とあったので調べてみたら、SEVENTEENの中国人メンバーの2人、文俊輝(ウェン・チュンフェイ:広東省深セン市出身)、徐明浩(シュー・ミンハオ:遼寧省鞍山市出身)だったらしい。

音源はこちら。例によって低音質版は無償公開。非常に良い曲。

SNH48や姉妹グループ楽曲は、以前からSpotify、iTunes、KKBOX、MyMusicで公開されているので、今回が初の「全世界」リリースではない。Spotifyの配信ジャケットイメージはこちら。

「LAUGH」の下にある「TARK」は「TALK」の間違いではないか、というツッコミは、一応中国ツイッター(新浪微博)の筆者のアカウントでツイートしておいた。

『Like A Diamond』の歌詞は以下のとおり。誤訳は頭の中で修正しつつお読み下さい(汗)。

この曲に関する個人的な感想は最後に書く。

Babe it was you ooh
my heart only tells me you ooh
all the little things we had
the times that we had,
you make it all so perfect

ベイビー 君だったよ
僕の心が僕に告げたのは君だ
君との小さなことも
君と過ごした時間も
君が全てを完璧にしてくれる

当情绪冷漠太久
就像一粒尘埃在独自行走
还以为一切都是虚构

ずっと冷めた気持ちで
一粒のちりのように歩んでいる
全てが虚構だと思ってた

I wanna know what you’ve been thinking baby
standing here wishing that you were all mine

君の考えていることを知りたい
ここに立って 君を僕だけのものにしたいと思ってる

我试着在搁浅的夜里沉默等待
是谁点亮黑夜(tell me)
最鲜艳的特写(baby)
聚光的边界(no more)
背影到底是谁
是我点亮黑夜 (tell me)
最鲜艳的特写(baby)
聚光的边界(no more)
背影到底是谁

座礁した夜で黙って待っている
闇夜を照らすのは誰?
鮮やかなクローズアップ
スポットライトの境界線
後ろ姿はいったい誰?
闇夜を照らすのは私
鮮やかなクローズアップ
スポットライトの境界線
後ろ姿はいったい誰?

baby just to feel you
baby just to hear you

ただ君を感じたい
ただ君の声を聞きたい

即将被释放镶嵌最美的光芒
自我欣赏成就自信的模样
渺小存在
We
华丽绽放

はめ込まれたいちばん美しい輝きが
まもなく解き放たれて
自信にあふれた姿を
自分で楽しむだろう
ちっぽけな存在の
僕達は
華麗に花開く

like diamond,like diamond
I’m your diamond
only shining diamond
one only diamond
your only diamond
I don’t care baby
others think baby

ダイヤモンドのように
私はあなたのダイヤモンド
ただひとつの輝くダイヤモンド
あなただけのダイヤモンド
たったひとつのダイヤモンド
かまわない
他人がどう思っても

或许还不够完美
未来会足够完美
揭开了钻石谜语
等待尖叫的叹息
这眼神那么入戏

十分完璧じゃないかもしれない
でも未来には十分完璧になれる
ダイヤモンドの謎を解いて
鋭いため息を待つ
その視線はあんなにじっと見つめている

right next to you right next to you
I’ve been looking for a diamond like you my girl

君のすぐそばに
君みたいなダイヤモンドを探していたんだ

ここからは『Like A Diamond』についての個人的な感想。とにかく非常に良い曲であることに間違いはない。

ただし、非常に良い曲は世の中に山ほどある。リスナーが消費しているのは曲そのものではなく、曲にくっついてくる物語だ。

ヒットするかどうか、歌い手がブレイクするかどうかは、曲自体の良し悪しではなく、曲にまつわるエピソードの面白さで決まる。

歌手自身のサクセスストーリー、歌手の経歴や背景の面白さ、曲が生まれてきた経緯などなど。それがなければ無数の良い曲に埋もれた、特定の曲が表に出てくることはできない。

48系楽曲のほとんどは、投票券や握手券などのオマケ要素を除けば、48系グループ自体が育成系の強い物語性があるから多くのファンに受け入れられている。

では7SENSESがリスナーに訴求する物語とは何か。

SNH48グループのファンから見れば、SNH48が48系から抜け出すチャンスを作ったことだろう。ただこれは中国と日本の48グループのファンにしか意味を持たない物語だ。

韓国や欧米など48系の「村の外」から見ると、今のところ普通に良い曲を歌って踊る7人ユニットというだけで、それ以上のものはない。

本気で「国際化」を考えているなら、EXOや、上記のSEVENTEENのように、韓国のユニットにメンバーを送り込むのがいちばんいいような気がする。

SNH48運営会社の「国際化」が単にK-POP化や、中国国内向けに箔をつけるためだけでなければメンバーの努力は報われると思う。