北京BEJ48チームB初の全曲オリジナル公演『BE A FIGHTER』2017/12/29初日

北京BEJ48チームBとして初めての全曲オリジナル公演が発表された。2017/12/29初日、タイトルは『BE A FIGHTER』。チームBが円陣を組むときの掛け声に出てくるフレーズで「B」と「BE」がかかっている。

世界がバランスを失い、硝煙があちこちから立ち昇り、繁栄していた都市は瞬く間に廃墟となった。戦争は、故郷だけでなく、愛情も破壊した。黒と白が対立して割拠し、人類は愛もなく、未来もなく、生まれたばかりの子供はかつてこの星で何が起こったのか知る由もない……12.29 BEJ48オリジナル公演『BE A FIGHTER』。あなたのために夢について、前線について、あなと私の戦役について話そう。
彼女たちはTeam B。この星の最後の彩り。黒と白から独立し、世界のいかなる動揺にもかかわらず、風になびく旗は屹立して倒れることはない。誰も知らない。彼女たちが誰なのか、どんな物語があるのか。伝説によれば、彼女たちは不死鳥の化身だという

ということらしい。添付画像は予告映像の絵コンテと思われる。(予告映像を制作してから発表すればいいのにとは思うけれど)

日程的に、チームBキャプテン・いーしゃん(段藝璇)誕生日記念公演(いわゆる生誕祭)が、今上演中のベスト曲公演『十八の輝く瞬間』千秋楽になるとのこと。

北京BEJ48の全曲オリジナル公演は、チームE『奇幻加冕礼(ティアラ・ファンタジー)』が去年2016年末に初日を迎えて以来、丸一年かけてようやく2つめが始まる。

上記の公演概要は、上海SNH48チームHIIの全曲オリジナル公演『Beautiful World』や、その後制作されたSNH48チームSIIの全曲オリジナル公演『第48区』と同じ。また「戦争・廃墟・世紀末モノ」かというツッコミが入っている。

(絵コンテの「The」のつづりが「Tho」と間違っている。7SENSESの「TALK」が「TARK」になっていたのもそうだが、簡単な英語のつづりさえ訂正できないのは残念)

このチームB初の全曲オリジナル公演の発表が延びに延びたのは、メンバー自身が制作プロセスにかかわっていたため。

最初、運営はメンバーの平均年齢に合わせて大人路線を考えていたが、メンバーが拒否したらしい(でも世紀末モノだと結局「青春少女」路線にならないが)。その他、衣装を何度も作り直したとのこと。

メンバーが公式アプリ「Pocket48」の生放送で制作プロセスをこれだけネタバレしているので、逆に現地ファンの期待値が高くなりすぎているのでは、と心配になる。

上海SNH48チームXの全曲オリジナル新公演『命運的X号(FATE X号)』と同時期に始まるため、比較されるに違いない。

広州GNZ48チームZ初の全曲オリジナル新公演として、すでにタイトルだけ発表されている『三角関数』は、中国の旧正月、来年2018年2月初旬から開始らしい。

筆者の興味は楽曲のクオリティ。

北京BEJ48チームEの全曲オリジナル公演『奇幻加冕礼(ティアラ・ファンタジー)』は、日本でも活動中のkoshin(胡臻)さんの名作。現地ファンの評価が高い。

koshin(胡臻)さんのFacebookはこちら

しかし彼の楽曲提供がこの公演で最後になったのは、このブログの2017/09/26の記事「北京BEJ48低迷は現CEOが原因か?」をお読みいただけると分かる。BEJ48のCEOが原因。

(厳密にはkoshinさんは4th EP『百変驚嘆号』の『不可替代』の編曲に参加している)

北京BEJ48の過去のオリジナル曲の半分以上に、koshinさんが作曲か編曲で参加している。

広州GNZ48楽曲は日本で編曲を学び台湾で活動中の金源奕さんと、その共同制作者の朴志娟のペアが、クオリティを維持している。『蒲公英的脚印(たんぽぽの足跡)』『紫荆』『双面偶像』などの楽曲だ。

上海SNH48も、台湾の吴依瑄さん、その他、鸭毛さん、ASPJさん、Mcflied chickenさんなど、定番の作曲者が楽曲の品質を支えている。

今回の北京BEJ48チームB全曲オリジナル公演で、独自に作曲者を引っ張ってこれたのか、個人的にこの点に注目している。