上海SNH48が中国中央電視台の年越し特番にメインゲスト扱いで参加

上海SNH48は今年も中国中央電視台CCTVの新暦年越し特番に出演するが、ものすごいことになっている。

SNH48がCCTV新暦年越し特番に出るのはこれで3年連続。2015~2016年の年越しは『直播春晚』という録画番組。2016~2017年の年越しは北京BEJ48が『星光璀璨コンサート』という特番に生出演と、どちらもやや地味な特番だった。

それが今年2017~2018年年越しは、ズバリ同局メインの『新年晩会』という特番で、CCTV-1総合チャンネル、CCTV-3バラエティーチャンネル、CCTV-4中国語国際放送チャンネルの3チャンネル同時生放送。中国国内と海外在住の中国人に向けた正規の年越し特番に出演するという、ものすごいことになった。

しかも今年の『新年晩会』は「国、家、情、美」の4つがテーマだが、上海SNH48二期生チームNIIテテちゃん(黃婷婷)が大々的に取り上げられている。

下図は中国中央電視台「春晩」公式アカウントの今日2017/12/18のツイート。

これをみると、テテちゃんが他の大物女性ゲストと同列になっていることが分かる。

上から、陳粒さんは1990年貴州省生まれのフォークシンガー、徐帆さんは1967年武漢生まれ、中央戯劇学院卒(元SNH48一期生SAVOKI(趙嘉敏)が通学中の大学)のベテラン女性俳優、吉克隽逸さんは1988年四川省生まれの少数民族歌手。

つぎにテテちゃんが来て、その下、李沁さんは1990年江蘇省生まれ、上海戯劇学院卒の女性俳優、秦海璐さんは1978年遼寧省生まれの女性俳優。

テテちゃん(黃婷婷)はSNH48チームSIIを引き連れて、SNH48グループ代表の立場で出演する。

これでSNH48運営会社がやりたかったことがハッキリした。

この中国中央電視台特番にテテちゃんがSNH48グループで代表することは、カチューシャの暴言があった2017/12/07の前、2017/12/05の航空機チケット予約のリーク情報ですでに分かっていた。

運営会社は暴言の件の以前に、早くも総選挙第3位テテちゃんを、第2位のカチューシャに優先させる判断をしていたことになる。

その理由は不明だが、運営会社は早くから第1位のキクちゃん卒業の準備をしており、彼女が卒業すると、票田の大きさから来年の総選挙でカチューシャの第1位はほぼ確実だ。

キクちゃん同様「村の外」に対するSNH48グループの「顔」として、「打倒キクちゃんを目指す宿敵」キャラのカチューシャと、「優等生」キャラのテテちゃんのどちらが適しているか、運営会社は冷徹な判断をすることになる。

過去の劇場外の仕事で、テテちゃんは一貫して穏当な「優等生」キャラを担当していたので、運営会社が彼女を選んだことには相当の理由がある。

もしそうだとすると、カチューシャ(李藝彤)の「アンチ」に対する暴言には、すでに運営会社への不満が含まれていた可能性がある。その後、運営会社は謝罪声明で彼女の処罰に言及しなかったものの、彼女を「アイドル失格」と書いた。

そして2017/12/16の音楽賞受賞スピーチでも、既定路線どおりテテちゃんを前面に出して、ジェイ・チョウ(周傑倫)ファンだというスピーチで親しみやすさを表現し、今回の中国中央電視台CCTV特番では、完全にSNH48グループ代表の位置づけで出演する。

まあでも、ちょっと残酷な気はする。運営会社はとっくに内部で判断を行っていたことを表に出さず、カチューシャの暴言に乗じて、カチューシャを「アイドル失格」にすることに結果的に成功したからだ。運営会社は彼女を処罰しなかったが、結果的に処罰したのと同じことになっている。

キクちゃん(鞠婧禕)がSNH48メンバーを卒業、ソロ活動を始めた今、SNH48グループの代表的メンバーは明らかにテテちゃん(黃婷婷)となった。

そしてこれは運営会社が、キクちゃんの卒業を計画し始めたときから、すでに決まっていたシナリオの可能性が高い。