メンバー退団関連まとめ:共働きが普通の中国、女性にとって学歴は重要

あまり書きたくないのだが、メンバー退団関連のニュースをまとめてご紹介。

その前に多くの日本人は中国女性の社会的地位についてよく分かっていないかもしれない。日本を含む西側先進国の女性にとって「専業主婦」という選択肢は一般的だが、中国では結婚しても仕事をつづけるのが普通。

女性もそれなりの大学を卒業しておかないと、結婚後まともな職を得られないリスクがある。日本のように三流大学か短大でも卒業しておけば、結婚して専業主婦になればいいということにはならない。

またご承知のように、日本の大学生の勉強量は、欧米諸国や中国の大学生に比べて非常に少ない。日本の大学は遊んでいても卒業できるが中国の大学はそうではない。

なのでSNH48グループのメンバーと、日本の48系グループのメンバーでは、学業の重みはまったく違う。

前置きが長くなったが、上海SNH48七期生・姚祎純が中国ツイッターの個人アカウントで事実上の退団をツイートした。

2016.10.28~2018.3.21
じつは毎日ずっとそうだったけれど、それでも明日を楽しみにしている。
みんなが私のそばにいてくれてほんとうにうれしかった。

彼女は2000年生まれなので、大学入試に専念するということだろう。

つぎはすでに触れたが広州GNZ48チームG・程一心の退団について、チームG副キャプテンのキツネちゃん(高源婧)が公式アプリ「Pocket48」メンバーの部屋に書き込みをしていた。

努力して勝ち取った結果は:「会社としてメンバーは誰一人としてあきらめない。もし一心が公演にもどってきたいなら構わない。ただし予備生から始める必要がある」以上が元のままの話。

チームメイトとして頑張ったけれど、私の力もここまで。私は全員そろったチームGが本当に好き。だけれど私の能力も今のところこれだけしかない。

もっと強くなって好きな人を守れるようになれたらいいと思う。

程一心は20歳なので、運営会社が彼女に退団をすすめるとき「もう若くない」と言ったのは言い過ぎだと思ったが、どうやら背景には「予備生(研究生)から始めるなら戻ってきてもいい」という考え方があったようだ。

広州GNZ48の予備生(研究生)は、上海SNH48の予備生と違って公演や劇場外の仕事に参加するチャンスはあるが、15歳前後のメンバーばかりだ。

程一心が大学を卒業して22歳になってから、広州GNZ48に戻ってきて予備生からスタートしても、そのころ運営会社は新たな予備生を採用して、その年齢はやはり15歳前後だろうと思われる。その中で22歳は、たしかに厳しい。

たとえば同じ広州GNZ48でチームNIIIキャプテンのミッフィー(劉力菲)はすでに大学を卒業しており、学業の心配がないからこそキャプテンが務まるとも言える。

そして同じ広州GNZ48でチームNIIIの唐詩怡も学業優先で、留学するため退団を決めたようだ。

2018/03/23訂正:唐詩怡の退団はウソだったようだ。同チームNIIIナオナオ(盧靜)が学業でお休みしているだけと公式アプリ「Pocket48」メンバーの部屋で強調していた。

処罰によって退団するのではなく、家族からの説得もふくめて学業優先で退団するのは、女性が結婚後仕事をつづけるのがふつうの中国では仕方ない。

こういうときの中国語の決まり文句は「前程似錦」、つまり、これからの道のりが錦のようにすばらしいものでありますように。