北京BEJ48メンバーが第八回北京国際映画祭ネット映画女性俳優賞にノミネート

北京BEJ48メンバーが、第八回北京国際映画祭のネット映画優秀女性俳優賞TOP10にノミネートされたようだ。ノミネートなので受賞したわけではない。受賞すればそこそこのメディア露出を稼げるだろう。

ノミネートされているのは、北京BEJ48チームE 陳倩楠、チームB DDD(段藝璇)、チームEライチ(李梓)、チームEサンサン(蘇杉杉)の4人。

ライチ、陳倩楠はおそらくネット映画『有言在仙』でのノミネート。DDD(段藝璇)、サンサン(蘇杉杉)はおそらく『大唐嘻遊記』でのノミネート。

ライチ(李梓)主演『有言在仙』はYouTubeのこちらにアップされている。筆者は期待せずに観始めて思わず最後まで観てしまった。

この種の映画としては良く出来ている方だと思う。フランソワ・トリュフォーやアンドレイ・タルコフスキーと比較して佳作などとは死んでも言えないが。

同映画が公開されている中国動画サイト最大手「テンセント動画」での視聴回数は3,441万回で、人気ネット映画と比較すると全然ダメだが、SNH48制作としては成功の部類に入る。

もう一つのDDD(段藝璇)主演『大唐嘻遊記』はYouTubeのこちら。タイムスリップ恋愛もの。観なくても予想できるので筆者は観ていない。

こちらもテンセント動画で公開されており、視聴回数は3,286万回。『有言在仙』とほぼ同じ。

SNH48映像制作子会社「Sutdio48」も、こうやって地道に実績を積み重ねられればSNH48グループの高収益ビジネスの一つになれるんだけれど、さあ、どうだろうか。

個人的にこの映画祭でどんな映画が上映されるのか確認してみた。上映される全映画のリストはこちら

審査委員会が選んだ作品には『恋する惑星』(1994年)ほか、改革開放40年特集では『ラストエンペラー』(1987年)ほか。

チャン・イーモウ(張藝謀)特集では『紅いコーリャン』(1988年)ほか。女性のパワーコーナーではフランソワ・トリュフォー『突然炎のごとく』(1962年)ほか。

山崎努さん主演の日本映画『モリのいる場所』先行上映なんてのもある。特別上映では大島渚監督『戦場のメリークリスマス』(1983年)ほか。

ちょっと驚いたのはペドロ・アルモドバル監督特集があること。『オール・アバウト・マイ・マザー』(1999年)など7本が上映される。

他は巨匠へのオマージュ特集として黒澤明『夢』(1990年)同『羅生門』(1950年)、アッバス・キアロスタミ『24 Frames』(2017年)、セルジオ・レオーネ『ウエスタン』(1968年)同『続・夕陽のガンマン』(1966年)、ウォン・カーウァイ『欲望の翼』(1990年)。

リマスタリング作品特集ではウディ・アレン『アニー・ホール』(1977年)、『羊たちの沈黙』(1991年)ほか。

シリーズ映画特集では『バットマン』三部作、『アベンジャーズ』二作。ドキュメンタリーフィルム特集では、ラファエロ、カラヴァッジョ、デヴィッド・ボウイ等のドキュメンタリー。

日本映画週間もあり、2017年、2018年の日本映画が一挙12本上映される。これはすごい。セルビア、ポーランドの最新映画特集なんてのもある。

当たり前だけれど極めてまともな映画祭です。