上海SNH48ネタまとめ:巡回公演、SAVOKIと運営会社の裁判

SNH48グループ関連ネタをまとめてご紹介。

交換巡回公演

2018/04/21(土)~22(日)は、広州GNZ48と重慶CKG48が交換巡回公演を行った。

広州GNZ48チームGの全曲オリジナル公演『双面偶像』が、重慶CKG48劇場へ巡回し、重慶CKG48チームCと連合公演。

重慶CKG48チームKの全曲オリジナル公演『奇幻加冕禮(ティアラ・ファンタジー)』が、広州GNZ48劇場へ巡回し、広州GNZ48チームZと連合公演。

そして2018/05/04(金)~05/06(日)には、北京BEJ48と瀋陽SHY48が交換巡回公演を行う。

2018/05/04(金)、05/06(日)は、瀋陽SHY48チームHIIIベスト曲公演『怦然33℃』が、北京BEJ48劇場へ巡回。

2018/05/05(土)、05/06(日)は、北京BEJ48チームEの新ベスト曲公演『UNIVERSE』が、瀋陽SHY48劇場へ巡回。

こちらの北京BEJ48、瀋陽SHY48巡回公演は、合同公演はないようだ。

上海から見ると、北京、瀋陽は北の姉妹グループどうし、広州、重慶は南の姉妹グループどうし。これもあまりぱっとしない瀋陽SHY48、重慶CKG48のテコ入れ策だろうか。

ソロショータイム

広州GNZ48はかなり以前から、通常公演のアンコール直後に、毎回メンバーが一人、または数人で、自分で選曲してパフォーマンスをするコーナーがある。

重慶CKG48も同じことを始めている。

48系グループの劇場公演は、基本、毎回同じ曲目(セットリスト)を上演し、変化があるのは途中のおしゃべりコーナー(MCコーナー)だけ。

上海SNH48グループは、日本のオリジナルAKB48よりも異常にMCコーナーが長く、最初の自己紹介MCは1時間を超えるのもザラ。

劇場公演の楽しみの半分以上はMCコーナーなんじゃないかというくらいだ。

といってもMCコーナーだけで観客を飽きさせないのも限界があるので、こういうパフォーマンスコーナーをやるんだろう。

つまり、上海SNH48本部の人気チームをのぞいて、毎回、姉妹グループの劇場公演を観にくるファンが固定化しているのかもしれない。

重慶CKG48予備生はオールマイティー

以前も書いたけれど、重慶CKG48二期生8名が予備生(補欠メンバー)としてお披露目されたばかりだが、この8名は先輩チームのチームC『第一人称』公演、チームK『奇幻加冕禮』公演のどちらも、代役で出演できるようにレッスンしている。

どちらも対応できるということは、重慶CKG48一期生よりむしろ優秀なんじゃないか、と思っていたら、やっぱりCKG48一期生メンバーが何人か、補欠に降格されたらしい。

競争はちょっと残酷だけれど、重慶CKG48全体としては良いことだろう。

姉妹グループもふくめて中国ツイッターのDM機能閉鎖

上海SNH48と姉妹グループのメンバー全員について、中国ツイッター(新浪微博)公式アカウントのダイレクトメッセージ機能を、運営会社が閉鎖したようだ。

理由ははっきりしている。悪質なファンのしつこい個人攻撃で、精神的に追いつめられるメンバーが多いから。

熱心なファンからのはげましのメッセージもたくさんあり、一長一短だが、運営会社は弊害の方が大きいと判断したらしい。

それくらい悪質なファンがいるということで、これは中国に再上陸するAKB48 CHINAメンバーも同じことになる。

むしろ、SNH48グループとAKB48 CHINAの「内戦」が激化すれば、おたがいのネット上のファンが、陰湿なメッセージを送りあうのは十分考えられる。いまでも現地AKB48ファンは、SNH48を「売春婦集団」とののしっているわけなので。

SNH48一期生元エースと運営会社の裁判

元SNH48一期生のエースSAVOKI(趙嘉敏:以下Z)が、SNH48運営会社を相手どって訴訟中の裁判の二審が、上海市虹口区人民法廷で2018/04/23に行われたらしい((2018)沪0109民初4206号
)。

現地ファンがわざわざ傍聴しにいって、レポを中国ツイッター(新浪微博)にアップしていた。全文日本語試訳はしない。要点だけご紹介。

ふつうSNH48運営会社とメンバーの裁判は、運営会社がメンバーの専属契約違反を訴えるパターンだが、Zは逆。運営会社が契約を解除してくれない、ということで訴えている。

二審はZ側の弁護士の証拠の整理が不十分なせいで、5時間以上にわたっても話が前に進まないという状況だったらしい。原告Z側は弁護士と母親が北京から出廷。Z本人は出ていない。

原告が提出した証拠は、大量のWeChatの会話記録と、運営会社のタレントマネジメント責任者との2時間分の会話の録音の文字起こしで、裁判所は有効性をあまり認めていなかったらしい。

金額についていくつか興味深い情報があったので、列挙する。以下、主にあくまで原告Zの言い分で、これが事実かどうかは分からない。

契約で毎月の生活費は3,000人民元以上だが、病欠などで3,000元を割ることが数回あった。

Zは最高時の生活費が月7,000元。退団の15か月後、Zにまとめて4.5万元を15か月分として支払ったが(月3,000元)、Zが勝訴して契約解除した場合、運営会社は全額返金を求めるという。

第二回総選挙でZが第一位になったとき、タレントマネジメント責任者はボーナスとして、10万元を3か月に分けて支払うと約束し、じっさいは毎月2.3万元を5か月支払った。Z側は金額を不服としている。

イメージキャラクターの仕事の分配につき、タレントマネジメント責任者は5:5と約束したが、実際はそれより少なかった。

たとえばアイスクリーム商品は30万元強だが、最終的に3万元しか支給されなかったとZは主張(証拠は示さず)。

湖南衛星テレビの番組『全員加速中』はロケ2日間のギャラは計7,000元、中国ツイッター広告出演は5,000元、その他のイメージキャラクターはそれぞれ60~100万元のはずだが配分が少ないとZ側は主張。

運営会社側はタレントマネジメント責任者は、会社の代表者でないこと、新人に対する配分は一般的に10~20%で決して低いといえないと主張。

Zが2012/10入団から、中央戯劇学院に入学して事実上退団した2016/4までに得た収入合計は53万元(約900万円)。

その他、腰のケガの問題、運営会社が学業との両立を解決すると約束していたことなどが争点になったらしい。

裁判全体としては、Z側弁護士は有効な証拠を示さず、Zの母親は法廷で同じような主張を何度もくり返し、14時開廷から19時まで、裁判が5時間にもおよんだこともあり、裁判官のZ側に対する心証はあまり良くなかったようだ。

SNH48運営会社の方が弁護士も有能で、論理的、客観的に裁判を進められるのは当然といえば当然。

現地ファンの一部は、第二回総選挙当時のSNH48運営会社の規模や、48系グループはそもそもグループとして活動することが利益を生み出すので、Zの在籍中の収入はそれほど悪いとは言えないのでは、とコメントに書き込んでいる。

アイドルという事業は、アイドル自身もファン側も、多分に経済合理性を超えたところで成り立っているので、契約に関する形式的な係争ではなく、こういうギャラが多い、少ないという「主観的」な係争は決着しづらいだろうなぁ、と個人的に思う。