上海SNH48子会社の男性グループ「D7BOYS」メンバー賀俊雄の作詞作曲『少年之時』を運営が強力プッシュ中

いつものように中国5ちゃんねる(百度貼吧)の上海SNH48関連掲示板「生个女孩」を開いたら、いきなり「賀俊雄の曲がすごくいい」というスレッドがトップにあった。(今は削除されている)

別の掲示板に入り間違えたのかと思って賀俊雄(ホー・チュンション)をググったら、SNH48運営会社の子会社「火核伝媒」がデビューさせた男性グループ「D7BOYS」のメンバーだった。

彼はいま中国動画サイト最大手、テンセント動画(騰訊視頻)が放送中の男性版『Produce101』、『創造営2019』に参加している。(「営」はブートキャンプの意味)

以前、別の動画サイト「優酷」で放送されていた『明日之子』という『Produce101』パクリ番組にもSNH48運営会社の子会社「火核伝媒」はD7BOYSメンバーを送り込んだが全員敗退。

今回は社運をかけて(?)別のメンバーたちを『創造営2019』に送り込んだが、やはり苦戦しているようだ。

ところが、B班に組み分けされた賀俊雄が自ら作詞・作曲、番組の中で披露した『少年之時』という曲が、やや評判が良かったようで、ちゃんと編曲された音源がリリースされた。

↓それがこれ

編曲者Nick Pyoは中国版『Produce101』からデビューした女性グループ・ロケットガールズ(火箭少女)に『撞』という曲を書いている。

正直、Aメロとサビしかないし、Aメロもきっちり8小節ずつ、コード進行に味付けがあるわけでもなく、単に退屈な曲だが、現地D7BOYSファンが良い曲だと思うのだとしたら番組の脚本と歌詞がリンクしているからで、楽曲が素晴らしいからではないのだろう。

中国ツイッター(新浪微博)を「贺俊雄 少年之时」で検索すると、インフルエンサー・アカウントがこの曲を絶賛して宣伝している。

やっぱり運営会社がお金を出してインフルエンサーにツイートしてもらっているということだ。

以前ここでも記事にしたが、この番組でD7BOYSメンバーのランクを上げるために運営会社「火核伝媒」自ら、投票の権利と引き換えになっている番組スポンサーのヨーグルトドリンクを大量に購入したことがあった。

あまりに大量に購入したので北京BEJ48の生活センター(メンバーの宿舎)に、このヨーグルトドリンクの段ボール箱が山積みになったほど。

今回の『少年之時』をうまくバズらせて、『創造営2019』からデビューする男性グループにD7BOYSメンバーを押し込むことができるかどうか。

もちろん現地SNH48ファンはSNH48で稼いだ金を男性グループに使いやがって!とD7BOYSをディスりまくっている。

しかしD7BOYSの一部メンバーだけでもメジャーにすることに成功すれば、SNH48企業集団としては収益が上がり、決して悪いことではない。

逆に『明日之子』も『創造営2019』もダメとなったら、D7BOYSはどこに活路を見出すんだろうか…。