AKB48中国再上陸のAKB48 Team SH、北京衛星テレビのオーディション番組『声音的抉擇』に出演、現地一般人はSNH48と区別がついてない説

AKB48中国再上陸のAKB48 Team SHが北京衛星テレビ『声音的抉擇』に出演した。中国動画サイトビリビリ動画にTeam SH出演部分のCutがアップされていた。

2019/05/24 YouTubeの北京衛星テレビ公式チャンネルから。

この番組がもともともどういう番組なのかは、YouTubeの北京衛星テレビ公式チャンネルで分かる。

↓こちらが『声音的抉擇』第9回全編

この番組はプロの歌手が登場して歌唱力を競い、勝ち残った選手にメイン審査委員がプロデューサとして楽曲提供するという、かなりハイレベルな音楽番組。

AKB48 Team SH出演の前の第8回は2006年にオーディション番組『超級女声』で中国全国トップになった、シンガーソングライターのラウル・シャン(尚雯婕:1982年生まれ)がメイン審査委員をつとめている。

SNH48ならCC(徐晨辰)、カメちゃん(徐晗)、her(黃恩茹)あたりが出演して、最初は褒められて、後半ぼろクソ言われるというので何とか成立するかもしれない。

AKB48 Team SHが出演してどうなったか。

第9回放送分は審査委員が3人とも男性、メイン審査委員はマレーシアの歌手・阿牛(本名 陳慶祥:1976年生まれ)、AKB48 Team SHは「勉強させてもらいに来ました」というスタンス。

歌ったのは阿牛が作詞・作曲した『對面的女孩看過來』という曲。

「向かいの女の子こっち向いて」という意味だが、1998年リリースのこの曲があまりにヒットしたため、阿牛自身が『對面的男孩看過來』と男女を逆転させたアンサーソングを書いたらしい。

AKB48 Team SHが歌ったのはアンサーソングの方で、女性が「向かいの男の子こっち向いて」という意味になる。

番組の台本としては、審査委員がメンバーの可愛さにメロメロになる(←死語)が、最後の審査コメントはきわめて真面目で、可愛らしい歌の中にあるストーリーを歌いこなせていないという指摘があり、もう一人が、可愛い女の子に楽曲提供する企画も面白いとフォローする。

結果、阿牛(1976年生まれ)が出した結論は以下のとおり。

みなさんはまだ若くて、まだまだ将来に向かっていく元気いっぱいな感じをリスナーに感じさせます。でも、いまみなさんが僕と何かを試してみるのは、あまりぴったり来ないかもしれません。歌声を聴かせてくれてありがとうございます。また次のコラボのチャンスを楽しみにしています。

本当に阿牛がプロデュースしたらAKB48 Team SHのオリジナル曲が出来てしまうわけで、最初から合格はあり得ないわけだが。

さて、今回の出演でAKB48 Team SHがどう紹介されたかだが、テロップに「AKB48 Team SH」の文字は出てくるものの、ナレーションや出演者は一貫して「AKB48 CHINA」と呼んでいる。

そして事前の中国ツイッターの予告と違って、番組では「海外」公式姉妹グループではなく、ちゃんとAKB48の「中国」公式姉妹グループとなっているが、ギネス認定、世界最大のアイドルグループという紹介は同じ。

うむむ・・・。

これだけの長さの出演では、視聴者はSNH48グループと区別がつかないだろう。「SNH48って世界最大のグループだったんだ」と誤解してくればまだましで、せいぜい「また何とか48っていうのが出てる」くらいに違いない。

AKB48 Team SHはAKB48を知らないふつうの中国人に対して、SNH48との差別化は不可能なわけだが、これからこういう全国放送の番組に出演するたびに、どうやってこの最大の難問を克服するんだろうか。