AKB48中国再上陸のAKB48 Team SHニューEP『So long!』リリース、ファンミーティング入場券8,800円

AKB48中国再上陸の上海AKB48 Team SHだが、運営会社がイマイチのようだ。

明日2019/05/24(金)、New EP『So long!』をリリースし、公式サイトのグッズページで現地時間10:48に販売開始することが発表された。

またEPリリース記念ファンミーティングを2019/06/15(土)、いつもの会場、バンダイナムコ上海文化中心1階「夢想劇場」で開催することもアナウンスされた。

ファンミーティングと握手会のための握手券は別売りで、ファンミーティング入場券が248人民元(約4,000円)、握手券つきEP『So long!』は88元(約1,200円)となっている。

ところがこれが現地ファンにとっても不評なのだ。

まず2019/06/15(土)は現地大学生にとってとても重要な、全国統一の外国語四六級試験(英語、日本語、ドイツ語、ロシア語、フランス語)の受験日だ。毎年6月、12月の第3土曜日と決まっており、今年の試験日は事前に分かる。

大学の専攻によってはこの試験の英語の点数が学位取得の条件になったり、就職活動でも点数が選考基準にされることがあるらしい。

それくらい大事なイベントだと分かっているのに、なぜわざわざこの日にファンミーティングをするのかという、現地の大学生にとっては当然の不満がある。

2019/05/26追記:ファンの不満の声を受けてAKB48 Team SH運営が以下のツイートをした。

『So long!』ファンミーティングと握手会情報の発表以来、ファンの皆さんが6月15日という日付について多くの議論をされているのを私たちはずっと注目してきました。

スケジュール設定があまり妥当でなく、一部のファンが参加できなくなったことについて、ずっとAKB48 Team SHを応援してくださっているファンのみなさんに対して、ここに誠意を込めてお詫びいたします。

皆さんがいっしょにいて下さることと、私たちの努力で、未来はより良くなると信じています。

最後に、参加されるファンのみなさんが楽しく過ごせるよう期待するとともに、試験に参加するファンのみなさんがいい成績をとれるようにお祈りしています。

要するに「謝罪しますが改めません」という思い切ったツイート。

もう一つは以前からある不満で、値段が高いということ。

ライブでもコンサートでもないファンミーティングが日本円で4,000円は、上海が中国国内で物価が高い都市とは言っても明らかに高すぎる。

AKB48 Team SHはまだ劇場公演を始めておらず、ファンミーティングが唯一、メンバーに「会いに行ける」チャンスだ。

また、AKB48 Team SHのEPの価格は88人民元で、SNH48はまだAKB48公式姉妹グループだったころからずっと78人民元、こちらもやや高めだ。

当然、握手券を目当てにEPを買うファンがほとんどなので、握手券の枚数分だけ10人民元の価格差がじわじわ効いてくる。

2019/05/24追記:ファンミーティングのチケットだが、何と下図のように248元は最低価格だった。優先入場でグッズ付きのVIPチケットは548元!(約8,800円)ファンミーティングはたったの90分間。

なお、毎週月・火のみ休館、水曜~日曜の5日間行われる上海SNH48劇場公演は3時間弱の公演時間で80元~168元だ。

上図のAKB48 Team SH運営会社ツイートについたファンのコメントを日本語試訳する。

なんでわざわざこの日を選ぶんだ!6月15日は六級試験だろ!

7月にもう一回開催してくれませんか?

6.15は僕ら卒業生の卒業式なんだ。運営さん、どうか一周遅らせてくれませんか。

運営さん、卒業生と大学の試験のことをもう少し考えてくれると助かります。

だから、今回の価格もやっぱり前回と同じじゃない。買うなと言ってるようなもんだよ。僕みたいな貧乏学生はもちろん、社会人だってこんな高額は受け入れられないでしょ。しかもファンはじっさい決して多くないよ。誰かにAKB48 Team SHのことを売り込むにしても、コストがこんなに高いんじゃ、どうやってもっとたくさんのファンを引き付けるんだ?

いちばん重要な点は、EPの定価。冷静に考えてください。ファンは世界の48系(日本と東南アジア含む)で最も多いわけじゃない。人気は最後尾と言っていい。ところが定価は48系で最高額だ。これって周縁のファンはお断りと言ってるようなもんだ。同級生を誘っていっしょに握手会に来て、AKB48 Team SHにハマってもらうことさえできない。

前回の握手会の教訓をまとめると、会場はもっと準備が必要。たとえば会場内で飲み物の販売はしないの?前回は身体検査を通ったら、ファンは喉がかわいても水さえ飲めなかった。スタッフはヤクルトをうまそうに飲んでたけど。それに前回はまだ暑くなかったからいいけど、今回は夏の炎天下。場内の人も多い。熱中症になりやすい。救急車が来るようなことがあれば、落ち着てい握手会もできない。

これって…2nd EPが出るのはうれしいけど、日付を決めるときは周到に考慮してくれないかな。四六級や他の試験もこの日でしょ。もう少し日が近ければ学生もたくさん行けるのに。しかももう少し早く発表してくれないかな。あと3週間しかないんだよ。前回の握手会よりは早くなったけれど、上海以外から来るファンが日程調整するのはかなり難しいよ。

他にも不満のコメントがたくさんついている。

前に書いたかもしれないが、SNH48がまだ公式姉妹グループだったころの運営ノウハウがAKB48 Team SH運営会社には引き継がれていないらしい。また、学生ファンを積極的に増やすつもりもないらしい。

これでは本気で現地化する意思がないと見られても仕方ないのでは。

ちなみに『So long!』はSNH48グループがすでに『遥遠的彼岸(遥かな向こう岸・あこがれ)』という中国語タイトルでカバー済み。

↓上海SNH48結成四周年記念ライブから

↓北京BEJ48 Team Jバージョン

↓広州GNZ48 Team NIIIバージョン