上海SNH48第六回総選挙マニフェスト動画で、いかにも上海SNH48らしいというか、中国人メンバーらしいパターンを見つけたのでご紹介。
上海SNH48 Team HII 郭爽(グオ・シュアン)。
重慶CKG48三期生としてデビューしたが、今年2019/01/19(土)SNH48第五回リクエストアワーでCKG48が解散。その後、上海SNH48に移籍している。
↓こちらがそのマニフェスト動画
途中、手の甲の文字を消すカットがあるが、この文字は「紋身」、つまりタトゥー。
総選挙で圏内に入るために、最初は足で蹴ったり、棒で叩いたりしていたが、サングラスもはずし、棒も捨てて、タトゥーも消して、それでもダメで、制服に着替えたらやっと入れた、というオチ。
もちろん郭爽が本当にタトゥーをしていたわけではない。ただの脚本だ。
アイドルなんて建前です!という直球の皮肉だが、その背景に何があるかは、彼女が重慶CKG48三期生としてデビューしたときの映像を見ると分かる気がする。
この中でいま現地ファンの間で名前があがるのは、上海SNH48に移籍した郭爽と、広州GNZ48 Team Zに移籍した方琪(ファン・チー)の2人だけ。
他の5人は全員オンライン活動のみのチーム「IDOLS Ft」に降格され、すでに退団しているメンバーもいる。
SNH48グループで生き延びるには、どれだけ強かでないといけないか。それは、この郭爽のマニフェスト動画やふだんのTeam HII公演の彼女の様子でよくわかる。
もう一人のGNZ48に移籍した方琪(ファン・チー)の一連のエピソードは、単にストレートな性格うんぬんを超えてさらに強烈だ。
いま現地ファンの間で、方琪の評価が真っ二つに分かれている理由を以下に説明する。
方琪はCKG48の元Team Kの一部メンバーと不仲で、CKG48解散後、一人だけ抜け駆けして広州GNZ48に移籍したというウワサがある。
重慶CKG48が解散した原因について、真偽はたしかでないが、7万人民元(約112万円)の罰金を支払ったためと言われている。
重慶CKG48 Team K公演で上海SNH48 Team Xオリジナル曲『鋼鉄之翼』をカバーしたとき、後ろから中央に立っているメンバーの体をさわる振付けの部分で、林舒晴(現上海SNH48 Team HII)の胸元に方琪が手を入れるという、やり過ぎのパフォーマンスをした。
それが通報されて7万人民元(約112万円)の罰金となり、これをきっかけに出資者が資金を引き揚げてCKG48が解散に追い込まれた、というウワサがある。
そして解散後の元CKG48メンバーは、ほとんどがオンライン活動のみのチーム「IDOLS Ft」に降格され、方琪は広州GNZ48への移籍に成功した。
降格された元CKG48 Team Kメンバーが方琪を不愉快に思うのもムリはない。
そしてその不仲が、今回の総選挙の方琪のマニフェスト動画でこれ以上ないほどハッキリした。
↓こちらが方琪のマニフェスト動画
現地48系、坂道系ファンがこれを見ると、2017/12/06フジテレビFNS歌謡祭で平井堅と欅坂46の平手友梨奈が『ノンフィクション』という曲で共演したときのダンスだとすぐに分かるらしい。
そのせいでこの動画は現地の48系、坂道系ファンの間でいっせいにパクリだと非難され、方琪も集中砲火にあっている。
そしてびっくりする展開があった。復活したCKG48のセンターをつとめているソラちゃん(曾佳:元CKG48 Team K)が、SNH48公式アプリ「Pocket48」で公然と方琪を非難したのだ。
(平井堅と平手友梨奈の共演動画の画面ショット)
曾佳:平手ファンはほんとに侮辱されたと思ってる。
曾佳:今までここで誰かをディスったことはないけど、これは私の最低ラインに引っかかったから言わせてもらう。あなたに資格はありません。(訳注:方琪に平手友梨奈のダンスをマネする資格はないという意味)
方琪ファン:お前、何ここで陰険なこと書いてんだ?なんでIDOLD Ftチームのやつらはバカなんだ?
曾佳:まずあなたの推し(=方琪)に7万元を返させてくれる?(訳注:上述の罰金の件)
曾佳:IDOLS Ftは彼女に比べれば良い子が多いよ。ただ彼女みたいに悪知恵が働かないだけ。(訳注:方琪が策を弄してGNZ48に移籍したと遠まわしに言っている)
曾佳:私ほんと、実を言うと以前『鋼鉄之翼』の事件があったとき、チャットサークルでまだ彼女をかばってた。
この子はわざとやったんじゃないから、今後改めればいいって。私とlsq(=林舒晴)と餃子(=退団した王露皎)と、もう何人かのメンバーもそう思ってた。
でも後になって何が起こったか、みんなも知ってるでしょ。それでも私は人の弱みにつけこんだりしなかった。
でも今回は、あなたたちの推し(=方琪)は自分からわざとディスられるようなことをして、しかも私の最愛のアイドル(平手友梨奈)まで使った。罵られて当然だよ。
これを読むと、やはり方琪と元CKG48 Team Kメンバーの亀裂が深いことがよく分かる。
しかも方琪はいま、先日の広州GNZ48連合公演でTeam NIII Kimmy(鄭丹妮)をディスったと見なされ、Kimmyのファンや、その他メンバーのファンの一部からもディスられている。
そのためTeam Z公演終わりのハイタッチ会でわざとハイタッチをとばす観客も出てきている。
こういう経緯があるため、現地SNH48ファンは、方琪をかばう人、ディスる人、傍観者に分かれている。
確実に言えるのは、多くの現地ファンが方琪という名前を覚えたということ。
こうして長文で説明していて死ぬほど下らないが、要するに話題になった者勝ち。名前を覚えてもらうために手段を選んではいけない。
良い子にしているだけでは、SNH48グループの中で生き残れない。
そういうこと。