上海SNH48キクちゃんニューシングル『孤独と詩』、SNH48の秋元康、甘世佳の歌詞を日本語試訳

上海SNH48キクちゃん(鞠婧禕)ニューシングル『孤独と詩』について連投。

せっかくなので、SNH48グループにとって秋元康並みに大事な作詞家・甘世佳が書いた詞を日本語試訳しておく。

例によって甘世佳の歌詞は、ふつうのC-POPと違って日本人にはかなり難しいと思う。あなたがいなくて寂しいとか、出会えたのは運命だとか、そういう分かりやすいラブソングではなく、哲学的なので。

她把青黛色石阶
彼女は藍い石段を

想成一片原野
大きな平原のように思いなす

这座温柔的山城
この温かな山あいの町は

容不下那世界
世界を抱えきれない

蜿蜒小河 奔流向南国
うねりながら流れる川は 南国への奔流

她曾在河边拾到琥珀
彼女はかつて川辺に琥珀を拾った

很多年后 她总算发觉
何年もの後 彼女はようやく気付く

这是此生 最美好的一段岁月
これが生きること 最も美しい年月

她用含泪的决绝
彼女は涙しつつ決断する

期待终能化蝶
最後には蝶になるのを待ち望む

爱到不计较后果
愛するあまり 結果をかえりみず

恨到天崩地裂
憎むあまり 天が崩れ地が裂ける

呕心沥血 被扔在泥土里
心血をそそいでも 泥に捨てられ

离合悲欢 堪堪都走遍
出逢いと別れの 喜びと悲しみが
今にもあちこちを行きかう

为了忘记 不停地工作
忘れるために 働きつづけ

才明白高贵的琥珀
ようやく知ったこと
高貴な琥珀も

也无非是石头
石ころに過ぎないと

她很清楚越往更高越是寂寞
彼女ははっきり分かっている
高くのぼるほど寂しくなると

故事越长就越没有人听她诉说
物語は長くなるほど
誰も聞いてくれなくなると

不如 用半世凉薄
それなら これからは淡々と生きよう

换个容身的角落
落ち着く場所を換えて

她很清楚越是长大越是赤裸
彼女ははっきり分かっている
大人になるほど隠しおおせなくなると

谁失去谁 不能活
誰を失っても 生きてゆけない

既然曾经 绽放在雪国
かつて 雪国に花咲いたからには

又何惧沙漠
砂漠を怖れることはない

她用青春的残影
彼女は青春の残影を

换海蓝色的谜
紺碧の謎に換える

不用为谁而美丽
誰かのために美しくなることはない

只为讨好自己
それはただ自分のため

窝在沙发 看廉价的煽情
ソファーに落ち着き 安っぽい感動作を観る

放任眼泪 稀释了酒意
思うまま泣いて 酔いをさます

整个假期 读百年孤寂
休暇をかけて 『百年の孤独』を読む

放起年少时爱的歌
子供のころに愛した歌を流せば

就能翩翩起舞
軽やかにダンスもできる

她很清楚越是不愿适可而止
彼女ははっきり分かっている
そろそろやめたいと思うほど

那些圆满最后越让你若有所失
あのハッピーエンドは虚しくなると

不如 用余生作纸
それなら これからは文章をしたためよう

写下孤单的史诗
孤独の詩を書こう

她很清楚越是有人就越寂寞
彼女ははっきり分かっている
誰かがいるほど寂しくなると

虽然偶尔 也想过
偶然だけれど そう思った

掀开某个 红尘的角落
この世界のどこかのページをめくれば

有人在等我
私を待ってる人がいる