AKS中国再上陸の上海AKB48 Team SHニューシングルMV『少女たちよ』公開

AKS中国再上陸の上海AKB48 Team SHがニューシングル『少女たちよ』MVを公開した。2019/07/24 19:31にMV予告編が公開され、その翌日、2019/07/25 14:33に本編が公開された。

現地ファンは不意を突かれたようだ。

↓YouTubeのAKB48 Team SH公式チャンネルから。

センター劉念の横顔がやたらとアップになるのは、補聴器を見せたいからで、耳の不自由な女子学生をみんなで励ます的な「正能量(ポジティブなエネルギー)」のあるMV。

SNH48もそうなのだが、MVにしても楽曲にしても、オリジナル公演にしても、現地ファンから毎回厳しいツッコミが入る。

さて、このMVで現地ファンからいちばん多かったツッコミは何でしょうか。

正解は、ボーカルの録音が悪すぎる、というもの。

さすが中国のAKB48ファン、本部や坂道系のクオリティの高いコンテンツに慣れているだけあって、ツッコミが厳しい。

良く聴いてみるとボーカルが修正されずぎて、赤ちゃん声でどれが誰の声か識別できなくなっている。本家AKB48やSNH48の音源と聴き比べると違いが分かる。

筆者のツッコミどころは、MVの脚本と演出。

楽曲は夢に向かって走れ!と励ますアップテンポな曲なのに、MVに躍動感がまったくない。

日本語のサビの歌詞は「全力で/全力で/走るんだ!」で、中国語でもタイトルが『冲吧!少女们』、サビの歌詞は直訳で「全力奔跑(全力で走れ)」。

なのに全力で走っているシーンが一つもなく、教室から駆け降りるシーケンス以外、小走りのカットはすべてスローモーション加工されている。

楽曲のリズムに合わせたスピーディーなカットも一つもない。まるでバラードのMVみたいだ。

一方、劉念が聴覚障がい者だということを示すカットがやたらと多く、かえって偽善的に見える。後半、彼女が盛大にずっこけるカットは笑うしかない。

そんなにしつこく撮らなくても、耳元のアップが2カットあれば障がい者だということは十分わかる。

以下、補聴器カット。例によって肖像権保護のため(汗)モザイク入り。

↓補聴器アップの1カット目

↓1カット目とほぼ同じだが別シーケンスの2カット目

↓3カット目

↓4カット目

↓5カット目。このカットは次のカットとつながっていない。

↓6カット目。5カット目と左手の位置は同じだが、うつむいてしまっている。基本的なミス。

もう一つ思わず笑ってしまうのは、冒頭、日本語の歌詞で「空に散らばった星の/どれが一番に/輝くのだろう?」で本当に星のCGが入っているところ。

カメラマンは上手いのに、監督がそれを台無しにしている。

また、後半の振付け部分のカットつなぎも違和感があったので、AKB48のオリジナルと比べてみた。

↓やっぱり振付けと音源が明らかにズレている部分がある。

あと、どうでもいいけれど、入団後の恋愛が暴露されて活動停止中のメンバーがきっちり映っている。そのせいでつながっていないカットがあるはずだが、それは監督さんのせいじゃない(汗)。

メンバーも衣装も素晴らしいので、次のMVはデビュー曲MV『LOVE TRIP』のレベルに近づけるように頑張って下さい。