SNH48メンバーがバイトに挑戦『心の舞台』第一回字幕つき

SNH48第二回総選挙の特別ネット番組として、SNH48運営の映像制作会社「STUDIO48」が制作した『心の舞台』第一回が公開された。今までの運営制作のネット番組で、間違いなく最も良質なドキュメンタリー。

抽選で選ばれたSNH48メンバーが、いろいろな店で一日店員アルバイトを体験し、最後にお店の一角を借りてパフォーマンスして、その場のお客さんに電子投票を呼びかけるという内容。

第一回はチームNII二期生愛ちゃん(易嘉愛)、チームX四期生ソクちゃん(汪束)、同じくチームX四期生きのこ(閆明筠)の3人。

愛ちゃん(易嘉愛)はさすが二期生として場数を踏んでいるだけあって、店長から仕事を丸投げされて文句をぶつぶつ言いながらも、最終的には器用にすべての仕事をこなしている。

ソクちゃん(汪束)は、ザリガニ料理店の若い女性店長の人柄の良さとマネージメントの優秀さがはっきり分かる。

まかない料理を食べながら、田舎から北京に出て来たばかりのころの想い出を話す店長と、ソクちゃん(汪束)の天真爛漫で、イヤミになるギリギリの線の天真爛漫さの対比がすごい。

そして、たぶんこの第一回を全部持っていったのは、きのこ(閆明筠)。

「対不起(ごめんなさい)」というのは、仏教徒の彼女の口ぐせなのだが、ものすごく不器用なのに、とにかく真面目に、必死に、ネットカフェの店員の仕事に取り組む様子と、それを温かく見守る店長や店員との関係が、ちょっと泣けちゃうくらい感動的。

いちばん気になったのは、きのこ(閆明筠)がお客さんにドリンクをこぼしてしまい、パニクって先輩店員のお兄さんに何度も謝っているとき、日本語で「ゴメンナサイ」と何度か言っている場面。

失敗をして本人はパニクっているので、無意識に「ゴメンナサイ」と日本語で誤っているはず。なぜ無意識に出た言葉が日本語になったのか、本人に理由を聞いてみたくて仕方ない。

とにかく、やっぱりこの番組出演が抽選で当たった四期生は、他の四期生に比べて総選挙でかなり有利になりそう。何と言ってもSNH48ファンに、名前と性格をはっきり覚えてもらえる。

技術的にもカットの映像と音声のつなぎ方や、広角から引きまでメリハリのある画角。愛ちゃん(易嘉愛)が注文が殺到してバタバタしているところを、あえて本人が写ったカットを使わず、店舗全景に本人の音声だけをのせるなど、演出がすばらしい部分がたくさんある。

本当に素晴らしい出来のドキュメンタリー。同じ演出家なら、第二回もすごく楽しみ。