SNH48チームHII+チームSII一期生マオマオ(李宇琪)、三期生コアラ(袁丹妮)という変則チームで参加した、第十一回中国国際アニメ・ゲーム博覧会(CCG EXPO 2015)の現地ファン撮影のパフォーマンス映像をご紹介。
残念ながら画質の良い動画は見つからなかった。
セットリストは以下のとおり。
M01 Mr.Music
M02 鈴懸なんちゃら
M03 真夏のSounds good!
M04 ロマンスロケット
1曲目は意外なところで初音ミク『Mr.Music』。チームHII三期生のカメちゃん(徐晗)、ナナコ(張昕)、メンヤン(許楊玉琢)、Miyo(楊惠婷)、ルーシー(王璐)。
実は中国の「ニコニコ動画」クローン動画サイト「Acfun.tv」の2015年中国旧正月(春節)特別企画で、同じチームHII三期生メンバーがこの曲を踊った動画を公開していた。
SNH48 TeamHII 『Mr.Music』 『ポニーテールとシュシュ』 2015-1-29
2曲目の『鈴懸なんちゃら』はチームHIIとして初のMVになった曲で、ある意味SNH48チームHIIの「持ち歌」的な位置づけなので、妥当。
3曲目の『真夏のSounds good!』はいまSNH48として発売中のEPで、水着MVも話題になっているので、これも妥当。
ポイントは4曲目の『ロマンスロケット』。これはいまSNH48チームHIIが上海の専用劇場「星夢劇院」で定期公演中の『手をつなぎながら』の公演曲。
SNH48の場合、全国的な知名度やヒット曲がないので、こういういわゆる「営業」で公演曲をやるのは珍しくないけれど、なぜ『ロマンスロケット』なのか?
これは中国の公演でやや年配の女性が集まって、大音量の音楽をかけて集団で踊る「広場舞」に関係がある。
「広場舞」向けの分かりやすいビートの曲で中国国内で人気になったグループとしては、男女デュオの鳳凰伝奇組合などがある。
そこを狙ってSNH48も過去、『恋するフォーチュンクッキー』や『心のプラカード』で「広場舞」層の聴衆を狙ってきたけれど、どれもイマイチ。
そんな中、チームHIIの新公演『手をつなぎながら』に出て来た『ロマンスロケット』は、現地ファンの耳にとっては今までの公演曲の中でいちばん「広場舞」っぽい。
「広場舞」はオンビートで乗れる曲でないといけないが、『ロマンスロケット』のようなディスコ曲はオンビートでも乗れる(本当はオフビートで踊るのが正しいんだろうけど)。
しかも『ロマンスロケット』のサビのメロディーは5音階。これが決定的で、現地ファンの間では『ロマンスロケット』の別名はすでに「広場舞」になっている。
「広場舞」を踊っている年配の女性たちは、いずれにせよ自分たちオリジナルの振付で踊るので、AKB48の振付が無視されても、楽曲として『ロマンスロケット』が一人でも多くの中国の「広場舞」人民ダンサーのみなさんにとどけばいいなぁ、と思う今日このごろ。