SNH48メンバー歌ってみた動画:五期生「ゆにに(申月姣)」のびっくりする歌唱力

気が付くと定期的にお送りしているSNH48の歌ってみた動画のご紹介。

今回は中国の国慶節の長期連休の特別公演で、五期生にすごい才能を見つけてしまったので、まずそのメンバーから。SNH48チームSIIに入った五期生「ゆにに」(申月姣)。

いままで彼女のあだ名は「ゆに」と表記していた。彼女自身が『近キョリ恋愛』のヒロインの名前からとったとツイートしていたからだ。

ただ公演の自己紹介では「ゆにに」(たぶん響きが「まゆゆ」っぽいから?)を使っているようなので、今後は「ゆにに」とする。

せっかくなのでSNH48チームSIIに入った五期生、劉力瑋(リョウ・リーウェイ)、ケリー(徐佳麗)、ゆにに(申月姣)3人の自己紹介MC部分のオンライン生放送動画をまとめて転載。ゆににのソロは2分34秒あたり。

ゆにに(申月姣)が歌っているのは1997年に作られた『走進新时代』という曲で、国慶節公演にふさわしく中華人民共和国をたたえる歌。

文化革命時代に作られた歌ではないので、いわゆる革命歌「紅色歌曲」ではないが、新しい時代の革命歌として作られた曲らしい。YouTubeを検索すると都会派の人気女性シンガー、ジジ・リョン(梁詠琪)までがこの曲を歌っている動画が見つかる。

なので現地ではそんなにギョッとするような政治色の強い歌というより、たぶん誰もが国慶節などの行事があるたびに歌わされて、よく知っている曲、程度の認識だと思う。その証拠に、ゆにに(申月姣)がこの曲を歌っているあいだ、横でチームSIIの他のメンバーがふざけている(笑)。

それにしても、ゆにに(申月姣)のこの正統派のファルセットの歌唱法は素晴らしい。ちょっとチームSIIはSNH48の他のチームに比べて、飛び抜けた才能を集めすぎのような気もする。

次に安定した歌唱力で、いろんな歌を歌ってみせてくれる、チームNII二期生・愛ちゃん(易嘉愛)。

↓SNH48チームNII二期生・愛ちゃん(易嘉愛)阿桑『一直很安静』歌ってみた。

阿桑は若くしてガンで亡くなった女性歌手。大ヒット曲として『葉子』(木の葉の意味)が有名。

次は「歌ってみた」ではないが、チームNII二期生ナナちゃん(萬麗娜)が生誕祭公演で、チームNIIキャプテンななし(馮薪朵)とデュエットした『思い出す度につらくなる』中国語版。誰が歌詞を書いたのかは、ちょっと調べきれなかった。

お世辞にも上手いとは言えないけれど、生誕祭のような特別な公演で、ちゃんとAKB48の楽曲を中国語の訳詞をつけて歌ってくれるのがチームNIIのいいところ。

次は、いつもウクレレの弾き語りで「歌ってみた」をアップしてくれる、チームHII五期生の袁航。現地のニックネームは「航哥」(航兄さん)。彼女も歌唱力が安定しているし、ウクレレの弾き語りは慣れたもの、といった感じ。

↓チームHII五期生・袁航『情非得已』歌ってみた

この『情非得已』という曲は、10年ほど前の台湾の大人気ドラマ『流星花園』の主題歌。日本の少女マンガ『花より男子』が原作で、逆輸入で日本でもドラマ化された。

トリはやはりチームSII一期生CC(徐晨辰)。Tank Lu(盧建中)『Moonlight in the City 城市里月光』をオーバーダビングで一人でハモっている。やっぱりこういうR&Bアレンジの曲は、CC(徐晨辰)でなきゃダメ、という感じ。

以上、今回の最大の発見はとにかく、ゆにに(申月姣)。今後SNH48の知名度が上がるにつれて、CC(徐晨辰)のようにポップスを歌いこなせる才能も必要だし、ゆにに(申月姣)のように、形式ばった場にふさわしい歌唱法を使いこなせる才能も必要。