SNH48新企画『国民美少女』2015/12/28ネット生放送、大炎上で運営平謝り(苦笑)

SNH48運営の新企画『国民美少女』のプレイベント的な昨夜、2015/12/28(火)22:00~24:40(日本時間)のメンバーによるネット生放送、現地ファンには予想以上に強烈に評判が悪かったようだ。

やはり「直播間(ネット生放送)」の女性出演者は、中国ではかなり強いマイナスイメージがあるらしい。つまりセクシーさだけで視聴者を集めて金を稼ぐ下品な仕事といったイメージだ。

それにSNH48運営が今回使った「来瘋(ライフォン)」という生放送サイトそのものが、そういう系の女性出演者ばかりで評判が悪いらしい。

生放送をするなら今回提携している「優酷土豆」の子会社(と思われる)「来瘋」を使うんじゃなくて、「優酷土豆」自体の生放送コーナーを借りてやるべき、と掲示板に書き込んでいたファンも多かった。それくらい「直播間」のイメージが悪いということだ。

さっそく『国民美少女』公式アカウントは、今後は改善するというおわびをしなければいけなくなっている。

以下、SNH48運営の今回の大失敗を、ネタ(笑)としてまとめておく。日本語訳は例によってあくまで試訳で、本人の意図を完全に正しく伝えていないかもしれないので、参考までにお読みいただきたい。


たとえば昨夜のネット生放送に出演しなかった四期生チームX・ソクちゃん(汪束)は、体調が悪かったのではなく、どうやら出演を断ったらしい。下記のツイートを読むと分かる。


SNH48チームX ソクちゃん(汪束)「ママが電話で私に聞いた。さっき電話であなたが司会をするって聞いたけど何のイベント?私は、行かないって答えた。ママは学校の?それとも会社の?って聞いた。私は会社のって答えた。ママは行きなさい、行きなさい。会社のならあなたたちのためになるから。母さんも若いときはいつもイベントの司会をやったわよ。えっ?」

このソクちゃん(汪束)のツイートは、ママは何も分かってない、という意味。彼女の母親の若いときにネット生放送など存在するはずがないので。


SNH48チームHII モンスター(劉炅然)「好きな点や受け入れられる点、仕事に対する認識は人それぞれ違うけれど、今回(の『国民美少女』企画)は最初から具体的なバラエティー番組の形式と内容をまだ知らされてない。当然私も最後に決まったメンバーの一人で時間がないとせかされて一度だけの打ち合わせでモンスター美少女のPR映像を撮影した。今日この企画が始まってやっと一体どういう何をするのか分かった。ただ私は寡黙な性格でこういうパフォーマンスの方法はぜんぜん得意じゃないし好きでもないからsorry。いまこの企画をやめたいって言っても間に合うかな」

この三期生モンスター(劉炅然)のツイートは「好友圏」、つまり相互フォローのユーザにしか見えないツイートなので、SNH48運営会社の社員か彼女の古参ファンのリーク情報。

彼女もネット生放送をじっさいに見て、ちょっとSNH48運営にうんざりしている様子。


SNH48四期生チームXキャプテン・ダーミー(李晶)「投票のことについては、以前制作チームと話し合ったとき投票は全部無料だって言ってた。だから今日このサイトでみんながお金を使っているのを知って、メンバーたちみんなびっくりして、申し訳ないって思った。会議のとき私も制作チームにこのことを話したら、彼らの説明ではこのサイトの機能の中の一つで、以前の優酷のVTRの投票みたいに、『いいね』をクリックしても無料という機能もあるんだって」

このダーミー(李晶)のツイートからも、制作スタッフがメンバーたちに企画の内容や細部をはっきり説明していないことが分かる。

ちなみに昨夜ネット生放送に出演した他のメンバーも、そろってツイートで「今後はお金を使わないで!『いいね』をクリックするだけなら無料だし、コメントしてくれるだけでいいよ!」とファンに呼びかけている。


SNH48五期生チームXII 費沁源(フェイ・チンユェン)「実は始まってからこういう形式だと知ったので、参加したくなくて楽屋でしばらく泣いてた。メンバーのみんなもなぐさめてくれたけど、私はどんな場所でも、どんなサイトでも、みんなにプラスのエネルギーをあげたいと思ってる!私の気分が良くなくても、みんなのために努力する!いろんな仕事は自分で決められるものじゃないから、できるかぎりのことをしたいと思ってるだけ。これがすべてのことに対する私の態度。だから自分では選べないことがたくさんある。みんなに楽しい気持ちになってもらうことが、私のやりとげるべきこと!」

14歳の五期生・費沁源(フェイ・チンユェン)を泣かせるSNH48の運営ってどうなの、と思わずにいられない。今回のことでやや暴走ぎみのSNH48運営の方向性が改善されることを願っている。


SNH48四期生チームX フェイフェイ(馮曉菲)「48系アイドルといえばオタクから金をだまし取るための物質化されたアイドルだって本当にファンの言うこと?SNHは確かにますます良くなってるよ。総選挙の投票は選抜メンバーを選ぶためにより公平にするためにCDに投票券を入れて送るでしょ。これは本部のプロデューサーの先生が発明したメンバーの選抜方式。48系アイドルの正しいやり方。私は総選挙スピーチでもファンはオタクじゃない。アイドルといっしょに国内のアイドル文化を創造して、文化の発展をリードする人たちだって話したよね」

四期生フェイフェイ(馮曉菲)は、彼女自身がディープなAKB48系グループのファンというか、日本のアイドル大好きなので、今回の運営のやり方には納得できなかったようだ。

「本部」は中国のSNH48から見たときの日本のAKB48のこと。「物質化」はマルクス主義用語で労働力の商品化のことだが、ここでは非本質的な姿になること(中国人はみんな学校でマルクス主義、というか毛沢東思想の勉強をするのでマルクス主義用語はふつうに出てくる)。ネット生放送をやるなんて、48系アイドルが本来やるべきことじゃないという意味。

メンバーたち自身も以上のように不快感をもったし、ファンからもかなりの抗議があったので、『国民美少女』のWeChat公式アカウントは、以下のように「平謝り」状態(笑)。



『国民美少女』公式アカウント「親愛なるファンへ 回答が遅くなって申し訳ありません。みなさんのコメントを一つ一つ真面目に拝見しているためです。

まずこれほど長い時間と字数で私たちの番組にこれほど多くの意見をいただきありがとうございます。ここでSNH48のこれらのメンバーをこれほど熱愛してくださっているあなたに感謝します。私たちから見てもメンバーたちはとても大切な宝物だということを信じてください。

今回ネット生放送形式の番組にしたのは、もともと全国各地のすべての視聴者の方々が、何の障害もなく好きな美少女と交流できるように、また美少女が自分をアピールするいいチャンスであるようにと願っていました。

実は現場でもメンバーがみなさんと交流をとても楽しんでいるのを見ていました。特に最初の1時間のメンバーすべてです。

ところが初めてのテスト放送で幅広いファンのみなさん全員が満足したわけではないことにお詫びし、みなさんの意見をまとめた結果、主な問題は一人でネット生放送をする形式がみなさんに良くない連想を抱かせたかもしれないことだと考えます。

そしてもう一つの問題は、ファンからお金をとってランキングを決める方式がみなさんの反感を生み出したことだと思っています。

みなさんの意見を真剣にうかがい、私たち制作チームはみなさんの番組への意見にもとづいて改善をすることにします。私たちの番組はみなさんに無料の投票方式を使うようにおすすめします!

私たちははじめてネット生放送形式を試みましたが、決してネット生放送の方向へ発展させようというつもりはありません。私たちを信じてください。今回だけのテスト放送であり、まさに問題を発見して改善するために行ったものです。

同時に(2016年)1月10日の放送開始は純粋なバラエティー番組の形式ですので、みなさんご安心ください。

真剣なご意見に感謝し、私たちはみなさんとともにより良く変わっていきたいと思っています!もし何かご意見がありましたら、どうぞ私にご連絡ください!」


日本語にはあえて訳さなかったが、この文章でスタッフが自分のことを「編編」と、かわいらしく呼んでいることに対して、まじめに書いてんのか!?と掲示板でツッコミを入れているファンもいた。

「編編」は本来「小編」と書くべきで、雑誌の編集部や番組の制作スタッフが自分たちのことをへりくだって呼ぶときの一人称。それを「編編」って、ふざけてんのか!という感じがするのだろう。

さらに、以下のWeChatの返信でも『国民美少女』公式アカウントは平謝り。


『国民美少女』公式アカウント「本当に(今回のネット生放送企画を)拡散してくださってありがとうございます!私たちの努力を見て頂きたいと思っています!実は制作チームは今日みなさんの意見にもとづいて大きな変更をすることにし、次回の番組からバーチャルグッズでお金を稼いでランキングを決めないことにしました。注目度とログインで無料で入手できる方法だけを使って総合的にランキングを決めます。

それから、複数メンバーでみなさんとやりとりする部分を増やして、みなさんにもっとメンバーとの自然なやりとりを楽しんでもらうようにします。

なおかつ生放送ルームの内装も改善して、ベッドを取り除いてより機能的にし、良くない連想を生み出さないようにします。あらためてみなさんの意見に感謝します。」


現地のSNH48ファンは、もしかすると日本のAKB48系グループのファンよりも「清く、正しく、美しく」というアイドルの大原則に忠実なのかもしれない。