SNH48二期生テテちゃん(黃婷婷)出演江蘇衛星テレビ『私の世界を語る(説出我世界)』スピーチ全文日本語試訳

SNH48二期生チームNII副キャプテン・テテちゃん(黃婷婷)が出演した、江蘇衛星テレビ『説出我世界(私の世界を語る)』という、ちょっとアメリカのTEDっぽい番組。

江蘇衛星テレビの番組は、YouTube上で勝手に転載すると、ほぼ確実にアカウント制限がかかるので、以下、テテちゃん(黃婷婷)の語った内容だけを日本語試訳する。

映像は江蘇衛星テレビYouTube公式チャンネルの以下の動画、57分過ぎからテテちゃん(黃婷婷)登場。


皆さん私を見ても私のことをご存じないかもしれません。

なのでまず皆さんに自己紹介をします。

私は黃婷婷といいます。SNH48のメンバーの一人です。

おそらくお座りの皆さんは疑問がたくさんあると思います。

いったいどうしてあなたがこの(番組の)舞台に立っているのか。

黃婷婷、聞いたことないよ。

確かにそうです。

200人近い女性グループの一員として

もしかすると私はそれほど注目を浴びていないかもしれません。

しかし私は今日やはりこの舞台に立つことを選びました。

皆さんにお話ししたいのは、90年代生まれの女性としての

SNH48の中での成長過程のことです。

私たちSNH48というグループは

素人を育成する方式をとっています。

半年ごとに数万人の中から20名余りを選び出し

歌やダンスに優れている女性が入団して来ます。

でも、このグループに入りさえすれば

リソースをいくらでももらえると皆さんがお思いでしたら

それは大変な間違いです。

SNH48は毎年度一枚のアルバムを発売しますが

そのアルバムの録音に参加できるのは16人だけです。

つまり私たち200人余り

200人余りがその16の席をめぐって争います。

16人に選ばれたメンバーだけがアルバムの録音に参加したり

MVの撮影や、それに続くさまざまなPR活動に参加するチャンスを得ます。

でも選ばれたからといって、枕を高くしていられるわけではありません。

私は今回のアルバムに入選したからといって

次のアルバムに入選するとは限らないんです。

そういうことではありません。

今回入選しても、次のアルバムでは常に落選の可能性があります。

皆さん今私が着ているこの衣装をご覧になれると思います。

これは私たちの制服です。

私たちが普段パフォーマンスをするときに着る衣装でもあります。

皆さんまず想像してみてください。

20人の女性が

20人余りの女性が

私みたいにほとんど同じ衣装を着て

ほとんど同じような可愛い髪型をして

舞台に立って同じ曲を歌うんです。

そうすると一曲あたり3、4分ですが

もし立ち位置が後ろの方で

舞台のいちばん後ろの列に立っていたり

舞台のいちばん端っこに立っていたり

ライトが当たらない場所に立っていたり

そうすると一曲歌っても

観客の皆さんはその存在さえ全く分かりません。

このような一種の競争形式を通じて

重要なのは実は私たちグループの新鮮さを保つことです。

もう一つは

気持ちを緩めてはいけないとメンバーに促すためでもあります。

ずっと努力しなければいけない

ずっと気持ちを張っていなければいけないということです。

こういった残酷な制度は

グループの一人ひとりに、形のない巨大なプレッシャーを与えます。

でも同時に、私たちをお互いに頼りあう家族のような関係にします。

私たちはお互いがお互いの、最強の後ろ盾になるんです。

私が初めて舞台の公演に出演したとき

私は全くパフォーマンスの経験がありませんでしたから

とても緊張していました。

舞台上で全身で緊張して、笑顔さえ出ませんでした。

表情もこわばっていました。

なのでダンスの先生は私にとても不満を持って

私を交代させることに決めたんです。

選定は私の代わりのメンバーを出演させる段取りをしました。

でも私の代わりをしたそのメンバーは

決して人の弱みにつけ込むような子ではありません。

決して自分からそうする選択をしたわけではありません。

そのメンバーは逆に私に、プライベートでアドバイスしてくれました。

先生はここの振り付けがあまり決まってないと思ったのかもしれない。

ここの表情があまり良くないと思ったのかもしれない。

こういうふうにした方がいい。

こうやって上達するようにすればいい。

彼女は逆に、そうやって私にアドバイスしてくれたんです。

彼女がアドバイスしてくれたおかげで

私はそのとき交代させられる運命を免れました。

彼女は私のために、彼女自身が舞台に立つチャンスを失ったわけです。

そのとき彼女も16人に入選しませんでした。

彼女は補欠メンバーだったんです。

彼女はずっと舞台の下から私たちのパフォーマンスを見ていて

それは彼女にとって長い間待ちに待った大切な出演のチャンスだったんです。

彼女はそういう選択をしました。

私たちのためにです。

なので私は今そのメンバーにとても感謝しています。

ここでそのメンバーに感謝したいと思います。

唐安琪、ありがとう。

このような多くの努力を経て、幸いなことに先日

私がメインになるシングルを録音しました。

つまり私がセンターポジションのメンバー

舞台のいちばん中心に立ったんです。

舞台のいちばん前に立ちました。

観客が最初に目を留めるメンバーです。

13位から1位になるこの過程全体に

私は3年の時間を費やしました。

3年間の青春は一人の女の子にとってとても貴重です。

でも私は一度として後悔したことはありません。

一人ひとりに青春があります。

一人ひとりに成長があります。

でも私たちにとって、SNH48が現れたことで

たくさんの同年代の子たちと

一生かかっても経験できないようなことを経験したかもしれないからです。

私は仲間のメンバーがあきらめ、離れていき、退団する経験をしました。

迷ったこともあります。悩んでしまったときも

自分ではどうしていいか分かりません。

自分自身さえ分からなくなります。

今やっていることは正しいんだろうか。

でも私にとってうれしいことは

夢を追い求める道の上で

姉妹のようなメンバーがいて

そして私たちのそばにファンがいて応援してくれることです。

どの時代の人であっても、青春時代に努力しない人はいません。

どの時代の人であっても、青春は思い存分に過ごすものです。

人生の意義はここにあります。

私たちは今まさに自分たちのやり方で

私たち自身の青春に立ち会っているんです。

みなさんありがとうございました。

黃婷婷でした。


以上がテテちゃん(黃婷婷)のスピーチの内容の日本語試訳。残念ながらこの放送回で、観客の投票結果で選ばれる一位にはなれなかったけれど、SNH48というグループの一面を伝えることは十分にできたのではないかと思う。