瀋陽SHY48二つめのチーム、チームHIIIデビュー公演『ドリーム・フラッグ』2017/02/25まとめ

上海SNH483つめの姉妹グループ、瀋陽SHY48のチームSIIIにつづく2つめのチーム、チームHIIIが昨日2017/02/25(土)デビュー公演を行った。

公演は上海SNH48チームXのために書き下ろされた全曲オリジナル公演『ドリーム・フラッグ(夢想的旗幟)』。

なぜチームHIIIなのかというと、SNH48にチームHIIがあり、これはAKB48グループのHKT48チームHの次、という意味。

その次なのでHIIIだが、もうAKB48運営と関係が切れているので、どうでもいいっちゃあどうでもいい(笑)。

デビュー前にトップ人気で、応援会の活動もがっつり始まっていた張雲夢(チャン・ユンモン)だが、デビュー公演の評判はイマイチだったようだ。(もちろん応援会は強力にプッシュしているが)

その張雲夢(チャン・ユンモン)は、デュエット曲『人魚』に登場。今までのSNH48オリジナルのデュエット曲で、間違いなく最高の名曲。ちなみに作詞・作曲は台湾の音楽制作チーム。

オリジナルのSNH48チームXでは、人魚が炭酸(張丹三)、人間の少女が桃子(李釗)。

この瀋陽SHY48チームHIII版では、人魚が劉靜晗(リョウ・チンハン)、人間の少女が張雲夢(チャン・ユンモン)。

スタイルの良さでは瀋陽SHY48が完勝だが、表現力ではオリジナルの炭酸(張丹三)と桃子(李釗)の完勝というのが、多くの現地の評価。

そもそも張雲夢(チャン・ユンモン)は、少女という感じじゃない。

この曲の歌詞は、人魚との同性愛という二重の意味で禁じられた恋に溺れて死んでしまう、人間の少女と、自ら尾ひれを切り落として、やはり海の底で死んでしまう人魚の、悲しいラブストーリー。

(この解釈は、台湾の制作チームから筆者が直接「そのとおりです」とメッセージを頂いている)

人魚役のほうの劉靜晗(リョウ・チンハン)は人魚のナイーブさがまだ残っている。

一方、張雲夢(チャン・ユンモン)は、おとぎ話とは無縁な分別のある大人の女性。ややクールビューティーすぎるか。


そういうこともあってか、結果的に劉靜晗(リョウ・チンハン)の方が評判が良かったらしい。SNH48チームXの隠れた(笑)美形、ペンペン(謝天依)に少し似ていて親しみが持てるというのもあるようだが。

ちなみに事前の評価が高かった、この張雲夢(チャン・ユンモン)は「天選」と呼ばれている。社長の王子傑(ワン・ツージエ)が「天のひとこえ」で、直接合格を出したというウワサがあるからだ。

それから、瀋陽SHY48チームHIIIの他のメンバーで評判が良かったのは、高志嫻(ガオ・チーシェン)とシェンシェン(徐斐然)。

高志嫻(ガオ・チーシェン)はユニット曲『オンリーワン(無可替代)』に、鄭潔麗(左)、曲悅萌(センター)ともに登場。

(『オンリーワン』という訳はとりあえずの訳。英語なら「irreplaceable」というズバリの訳がある)

高志嫻(ガオ・チーシェン)の評価が高かったのは、おしゃべりのコーナー(MCコーナー)で司会役をきっちり努めていたから。たぶんキャプテン候補になるのでは。

このユニットの、左のニーニー(鄭潔麗)は、デビュー公演にしてはダンスがとてもパワフルで目立っていた。全体的にダンスのキレはデビュー公演にしては、かなり良かった気がする。

そして、意外に張雲夢(チャン・ユンモン)より人気が出ちゃうのではないかというのが、シェンシェン(徐斐然)。

彼女はシャオシャオ(楊肖)、董思佳(ドン・スーチャー)、そしてチームSIIIと兼任のチャオチャオ(劉嬌)とともに、中東風ユニット曲『Monster』に登場。

董思佳(ドン・スーチャー)も日本の女子高生に普通にいそうなタイプで、悪くないと思うのだが、現地ファンはもうこのレベルじゃ物足りないらしい。

で、シェンシェン(徐斐然)は、公式写真は前髪ナシだが、公演では前髪ありで出ていた。前髪ありで正解(笑)。

以上が注目メンバーのまとめ。

ただ、現地ファンの多くは、北京BEJ48、広州GNZ48とくらべて、瀋陽SHY48はデビューしたとたんに、現地のネットスラングでいう「糊了(=パッとしなくなった)」とのこと。

瀋陽SHY48で今のところいちばん人気はチームSIIIのルールー(韓家樂)。これは現地ファンの誰もが同意すると思う。

双子の姉妹・チャオチャオ(劉嬌)ラーラー(劉娜)も、グループへの貢献度で評価されている。

二人とも幼少期から特訓した「雑技」という、他のメンバーには絶対に真似できない高度な芸を持っている。

それに、今回チャオチャオ(劉嬌)は、チームHIIIでデビュー前にいきなり休養した新人の穴を埋めるために、自分の『心の旅程』公演に加えて、『ドリーム・フラッグ』公演もマスターしている。

こういう地道な努力をして貢献度の高いメンバーを、悪く言う現地ファンはいない。

北京BEJ48チームJでさえ厳しいなかで、瀋陽SHY48チームSIII、HIIIはどうなるんでしょうか、ということで、最後にチームHIIIデビュー公演の全編。