真面目すぎる瀋陽SHY48運営の雰囲気は、いつゆるくなるか?

瀋陽SHY48チームHIIIのKoko(寇承希)が「今後は私のために何もしてくれなくていい」とファンにツイートしたその後。

2017/06/12 04:29に下図のようにツイートしている。明け方のヘンな時間帯だが。

みんなといっしょに勇敢で美しい夏の果実を勝ち取りたいと思う。

(訳注:以下、添付画像によるツイート部分)

知世故而不世故
(訳注:世間の道理は理解しても、それに流されることはない、という意味)

これが私がずっと自分の教訓にしてきた言葉。

よく思うのは

寇承希が楽しければそれでいいけれど、

絆というのは本当に恐ろしいものだということ。

自分が楽しくてわがままにしていてもダメだし、楽しくなくてヤケになってもダメ。

私自身がイヤな思いをしているかどうかに関係なく、よく自分に言い聞かせることは、たとえ自分のためにするのでなくても、みんなのために頑張って頑張ってさらに頑張らなきゃいけないということ。

人生にはたくさんの道があるけれど、どの道を選ぶにしても、他の人から見て有意義であってもなくても、それは重要じゃない。自分が価値があると思えればいい。

だからこそ私は、本当に本当に本当にみんなに思ってもらいたい。みんなが私のファンになって、私を応援して、私といっしょに歩んでくれることに価値があると。

ひとことで言うと、前言撤回で、やっぱり総選挙に積極的に参加して、自分のファンを失望させたくない、ということだろう。

この長文ツイート、一見筋が通っているように見えて、まだ個人主義と集団主義の対立は残ったままだ。

48系グループは典型的な日本型集団主義で、あくまで組織があっての個性。日本の会社員もいまだに「社畜」が評価される。

中国人は逆に、私生活では個人主義。文革期の極端な集団主義の反動なのか知らないけれど、そのため日本人からするとワガママな人間ばかりに見える。単に2つの考え方があるだけなのだが。

そういう中国人は、日本式アイドルグループのメンバーのお仕事を、「職業としての集団主義」と割り切ればいいと思う。中国人として個人主義でも、業務上、集団優先であるかのように振る舞うお仕事。

上海SNH48メンバーにはAKB48ヲタが多いので問題ない。

ただ、六期生以降は、SNH48は知っているがAKB48は知らないというメンバーが増え、その六期生が北京、広州に移籍して中堅メンバーになっている。

北京BEJ48で、チームBよりチームEが「48系的」なのは、シャオペイ(馮思佳)という偉大なるAKB48ヲタがいるから。チームJは個性がまだ全く見えず、不明。

広州GNZ48は、チームG、チームNIIIとも日本アイドルファンがいる。

広州GNZ48チームNIIIはるか(熊心瑤)は、北京チームEシャオペイ(馮思佳)とならんで「北の馮思佳、南の熊心瑤」と現地で呼ばれるほどのAKB48ヲタ。

チームZは、懸命にAKB48的集団主義に適応しようとしているところ。

いずれにせよ広州は、広東語圏というだけでエンタメ業界の地盤がある。

その点、瀋陽SHY48はあらゆる意味で48系グループの育成には、非常に不利。遼寧省はもともと重工業基地で、エンタメ産業の地盤など全くない。

しかもSHY48のメンバーは全員、瀋陽SHY48一期生、二期生としての採用。上海SNH48からの移籍組は、学業の都合で移籍したドリーム(王金銘)だけ。

運営会社の雰囲気も、アイドルグループの運営というより、人民解放軍文芸工作団っぽい。つまり、真面目すぎ。外から見て楽しい雰囲気がないのは致命的だ。

例えば、徐斐然の2017/06/11 16:23のツイートが瀋陽SHY48の運営の雰囲気を正直に反映している。

ツイートするのはどんな内容がいいかな。
自撮りだけだと、すごく退屈。
すごく真面目にみんなに質問したい。
何をツイートしても可愛い、っていう答えはダメ。
動画を見たいのかな?

いやいや、そこまで真面目に考えなくても、と言いたくなる。

いつになったら瀋陽SHY48全体の雰囲気が、楽しく、ゆるくなるんだろうか。