上海SNH48各姉妹グループ新春特別公演から独断と偏見でピックアップ

上海SNH48グループは2018/02/11(日)午後の瀋陽SHY48チームSIII公演を最後に旧正月「春節」の連休に入る。連休前に各グループが行った新春特別公演から独断と偏見でピックアップ。

2018/02/09(金)SNH48チームXII『コードXII』公演オリジナル曲『人間規則』

これは2018/02/09(金)上海SNH48新春特別公演一日目。二期生ナナちゃん(萬麗娜)、四期生スイスイ(楊冰怡)、四期生フェイフェイ(馮曉菲)。

この曲はキレのあるダンスができるメンバーが踊るととてもカッコいい。オリジナルメンバーでは五期生ユーサン(宋雨珊)。この3人は3人とも上海SNH48でダンスに定評のあるメンバーで、見ていて爽快。

2018/02/09(金)SNH48三期生Miyo(楊惠婷)四期生 炭酸(張丹三)メドレー「卒業」

炭酸は「早く卒業したい」というタイトルで申請したが運営会社に却下されたらしい(笑)。

1曲目『十分鐘的恋愛』は何と大S(徐熙媛)、小S(徐熙娣)の実の姉妹の台湾のデュエットアイドルグループ「ASOS」が1995/05/02にリリースした「懐メロ」。

ご存じの方はご存知のように、実はASOS(当時SOS)は日本デビューしている。ビビアン・スーが日本デビューしたのも1995年。この曲には日本語版があったようで、こちらからYouTubeで聴ける

2曲目『結伴』は広州GNZ48チームZ全曲オリジナル公演『三角関数』のお笑い系ユニット曲。

3曲目『美杜莎的溫柔(メドゥーサの優しさ)』は広州GNZ48チームG全曲オリジナル公演『双面偶像』のセクシー系ユニット曲。

上海SNH48特別公演なのに、広州GNZ48楽曲をあえて2曲連続でもってくるあたり、やっぱり炭酸(張丹三)は「攻めて」ます。

2018/02/10(土)瀋陽SHY48連合公演。ジャム・シャオ(蕭敬騰)『王妃』カバー

男性役の瀋陽SHY48二期生チームHIIIチーチー(王菲妍)という人は独特の雰囲気を持っていて、特別公演のたびに興味深いパフォーマンスを見せてくれる。

2018/02/10(土)上海SNH48連合公演から、二期生Akira(趙粵)リサ(陸婷)の『狼とプライド』

これは現地SNH48ファンに大ウケなのだが、2015/02/07の上海SNH48チームNII公演、自己紹介MCでリサが『狼とプライド』を誰と踊りたいか、というお題でAkira(趙粵)を指名した「フラグ」が、3年越しでようやく回収された、ということらしい。そのあたりの背景はこちらのビリビリ動画でファンがまとめている

ここまで取り上げたパフォーマンスで、背景を知らなくても純粋にパフォーマンスとして楽しめるのは瀋陽SHY48の『王妃』カバーぐらい。

やはり48系グループは現在にいたるまでのコンテクストを知らないと楽しめない「物語消費型」のエンタメだと痛感する。通りすがりの人がいきなり入り込んで楽しむには、敷居が高すぎるのだ。

北京BEJ48に触れていないが、2018/02/10(土)にチームB、E、J三チーム連合公演が行われた。

↓全編はこちら。台湾BEJ48応援会のYouTubeチャンネル。

台湾に北京BEJ48、広州GNZ48、両方の応援会があるのは心強い。

それはいいとして、北京BEJ48の3チーム連合公演は正直あまりピンとくる曲目はなかった。

ルールー(黄恩茹)のYoga Lin『浪費』のカバーは期待ほどではなかった。確かに上手いけれど、意外に音程が安定しない。こちらの期待が高すぎるのかもしれない。

広州GNZ48全曲オリジナル公演『双面偶像』のユニット曲『9 to 9』をher(黃恩茹)とYokie(孫語姍)が踊っていたが、キレがいまいち。

GNZ48全曲オリジナル公演『第一人称』のユニット曲『Pink Sniper』を16人で踊るのはBEJ48特別公演で少なくとも2回め。

なのであえてデビュー間もない北京BEJ48三期生のユニット曲をご紹介。

↓チームE 李宗頤、李娜でサイレンス・ワン(汪蘇瀧)『有点甜』のカバー。

↓チームE 李宗頤、チームB Jojo(楊鑫)シューシュー(周潔藝)でAKB48『キャンディー』

最近のSNH48各グループの特別公演は特にユニット曲がかぶりまくる。当局の審査に通過した曲は他にもたくさんあるが、どうしても人気曲にかたよる。

上海SNH48オリジナル曲では『天使的圈套』『愛未央』『她和她』『人魚』『人間規則』『Don’t touch』『黑天鵝(ブラック・スワン)』『降落傘(落下傘)』『木偶(操り人形)』など。

北京BEJ48オリジナル曲では『灰姑娘的玻璃手機(シンデレラのガラスのスマホ)』『一千零一夜(千夜一夜物語)』など。

広州GNZ48オリジナル曲では『9 to 9』『Pink Sniper』『Mario, My Love』など。

でも、オリジナル曲が定番曲としてグループ横断でカバーされるのは良いこと。早くAKB48楽曲が一曲もなくなる日が来てほしい。