重慶CKG48の終わりの始まり

重慶CKG48について異常に興味深いネタが出てきた。筆者がこのネタをご紹介するのは、抗議しているチームKメンバーを擁護したいわけではない。

運営会社とチームKの半分近い7人のメンバー(鄭陽瑩、章宇陽、石勤、趙澤慧、艾芷亦、郝婧怡、黃琬瓔、鄧倩)の間にこれだけ対立ができてしまえば、二期生がチームKの穴を埋めたとしても、重慶CKG48全体のイメージがすでにガタ落ちだということ。

今回の件で重慶CKG48以外のファンが、この7人のメンバーの単なるワガママだと思ったとしても、出来たばかりのグループの一期生が一度に7人も処罰されるのは前代未聞で、まあ、重慶CKG48はこのまま墜落して終わりだろう。

その終わりの始まりを日本語試訳しておくのは、それなりに意味があるだろうと思う。

重慶CKG48メンバーは今までのホテルの仮住まいから、まだ内装工事中の生活センター(宿舎)にこの週末に引っ越した。昨日2018/03/04(日)夜の公式アプリ「Pocket48」生放送でも、生活センターの部屋で荷物の片付けをしているメンバーがいた。

ところが、チームCとチームKの待遇に大きな差があるらしい。下図はチームC左欣(ツオ・シン)の公式アプリPocket48「メンバーの部屋」の書き込み。

メンバーといっしょに近所のスーパーに出かけて、たくさん買い物したら重くて大変。ちょうど帰りの道でスタッフのお兄さんと支配人に会って助かった。でないと帰る途中で死んでたかも。

…という心温まるエピソード。

ところがチームKの鄭陽瑩は個人アカウントで全く違う実情を暴露している。

CKG48支配人はチームKメンバー数名から生活センターと2018/02の給与未払いについて苦情をうけ、激怒していたようで、チームKメンバーのうち半数、7名の中国ツイッター(新浪微博)と公式アプリ「Pocket48」のアカウントを早々に没収した。

その結果メンバーは書き込む場がなくなり、2018/03/05午後に個人アカウントで内情を暴露したという経緯だ。

下図がチームKメンバー鄭陽瑩が中国ツイッターの個人アカウントでツイートした内容。

事の経過はこういうこと。昨日、私と章宇陽、趙澤慧、石勤は小さな部屋に振り分けられた。私は石勤と同じ部屋、章宇陽と趙澤慧が同じ部屋。私たち2人の部屋は日の当たらない物置部屋みたいなところで、とても小さい。

部屋のつくりも彼女たちと違う。同じ2人部屋のつくりだけど、私たちのは…どう形容したらいいか。私たちの部屋は一人部屋相当で、下の3階にあるこの部屋は録音スタジオになってる。マネージャのお姉さんの一人部屋は私たちより大きい。

(訳注:SNH48と姉妹グループの宿舎は、SNH48一期生やトップメンバーを除いて全員2人部屋なので、2人部屋ということ自体は問題ない)

章宇陽の部屋の壁は決して誇張なく言えば、真っ赤……しかも目がチカチカして、あの部屋に私がずっと住んでたら目がつぶれそう。それで章宇陽がX支配人に相談しに行って、部屋を変えて欲しいと言った。狭すぎるし色で目がチカチカするって。

もしメンバー全員が同じような部屋で、同じような大きさなら、私たちも決してこういうことは言わない。でもどうして私たちにはこんな日の当たらない物置部屋を割り当てるの?

しかもいちばん狭い2部屋を私たちに投げ与えて。他のメンバーの部屋は日当たりがすごく良いのに、私たちは?ふふっ、まったく太陽が見えないんだよ。

章宇陽は支配人とかなり長い間相談して、ホルムアルデヒドを吸ってもいいから壁を塗りなおしますと言ったけれど、部屋を変えてくれなかった。

これが章宇陽が支配人に相談しに行った一つ目のこと。(結局ムダだった。支配人は大声で怒鳴って最後には章宇陽と口論になって、章宇陽のメガネが落ちて割れた……)

この事の前に、モンスター(訳注:上海SNH48三期生で重慶CKG48と兼任と言いながら事実上は移籍状態の劉炅然)が、一人で三階の部屋になった。三階は全部スタッフと二期生の部屋。

まだこの生活センターに引っ越す前、モンスターは鄧倩、黃琬瓔と3人で住んでいて、3人でいっしょに3人部屋で住もうと約束してた。結果、生活センターではモンスターが一人で住むことになった。

彼女が支配人に相談しに行った結果、どうなったか分かる?この間の毒瘤事件(訳注:重慶CKG48メンバーが仮住まいしていたホテルにメンバーに会うために無断でファンが入って来た事件)のとき、私一人だけ部屋に呼ばれてスタッフに取り囲まれて責められたのと同じ結果になった。

今回モンスターも私がそのとき受けたのと同じような対応をされた。モンスターは地べたに布団をしいて3人で住みたいと言ったけれど、支配人は許してくれなかった。

章宇陽とモンスターが相談しに行った後、私は支配人に、石勤がいつ公演に復帰できるか質問しに行った。(訳注:石勤は会社に無断で髪の毛を切ったため2か月間の公演出演停止処分になった)

ファンのみんなは不満に思っていたけど石勤は反省文を書いて、髪の毛はエクステを付けに行って、謝罪もした。スタッフと支配人の前でも謝罪して、一人で話をしにも行った。

昨日私が支配人に石勤がいつ復帰できるか質問したら、支配人は彼女の行い次第だと言った。私が石勤の最近の行いは良い、毎回私たちの公演にも来ているし、ふだんのレッスンにもいつもいる。そしたら支配人はチームメイトに聞いてみろと言った。

石勤の行いは良いと思う?と聞いたら、チームKのみんながいたので、石勤の最近の行いは良いとみんなが言った。そしたら支配人は何も言えなくなって、行い次第だと言った。半年、一年、二年かもしれないと。つまり無期限延長ということ。

私は????今になって無期限延長って、いいですよ、CKGって本当にすごいですねって答えた。支配人になぜかと聞いたら、彼は私だけを叱って、怒鳴りつけた。わぁ、そのときの勢いって、本当に跳びかかって私を一発殴りそうだったよ。

私は悔しくなったからだろうけど…家に帰ると言った。お母さんにもこんなに言われたことがないって。そしてタクシーを拾って、私たちは引っ越しの準備をした。

家に帰る前にまだ私たちを脅して、お前たちよく考えろよ、もしお前たちが帰ったらPocket48も中国ツイッターも停止するぞ。ふふっ。

(訳注:実家が重慶ではないメンバーもいるので、このあたりの「帰る、立ち去る」の意味がはっきりしない。生活センターに引っ越さずに仮住まいのホテルに帰ったままになるという意味か?最後の「ふふっ」は公式アカウントを停止されても、この個人アカウントはまだ使えるという意味)

(訳注:その下の図はWeChatのチャット画面で、鄭陽瑩と母親の対話)

母:昨日あなたたちの引っ越しの件の後どうなったの?

鄭:支配人は私たちに謝らなかった。

鄭:私たちを怒鳴りつけた後、最後にまた私たちを脅した。

母:それで、帰っちゃった人はいるの?まだ帰ってない?

鄭:半分は帰った。

今日、モンスターが私たちのところに来た。私たちに戻るように勧めた。それぞれ一歩引きましょうよと言って、支配人にも電話をかけてそれぞれ一歩引きましょうよと言った。

支配人はモンスターに言った:誰がメンバーたちのところに行けと言った?君が勝手に行って、まだ私に何か言うつもりか。モンスターは支配人に、解決方法はいつ出ますかと質問した。そした支配人はすぐ電話を切った。

実は下の階にはたくさん部屋があるけど、全部私たちに住ませようとしない。三、四期生のためにとっておくということだった。

録音の証拠もとってある。運営会社に人は貼吧(訳注:中国2ちゃんねるのSNH48関連掲示板)に毎回毎回やって来て私たちについてデマを流さないで下さい。それはそれとして、先月のお給料を払ってください。

(訳注:最後の「私たちについてのデマ」は、おそらくCKG48支配人が、メンバーが委縮しないようにダンス教師を叱りつけたにもかかわらず、チームKの一部メンバーがダンスレッスンをボイコットしたというネタ。運営会社はメンバーに気をつかっているのにメンバーがワガママを言っているという印象操作)

(上図はWeChat上の重慶CKG48チームKと支配人の非公開チャットサークルの画面ショット)

章宇陽:他のメンバーは全員出たのに、私たちのお給料は出ないの?

鄧倩:@哆啦a孟

吳學雨:@哆啦a孟

夏文倩:@哆啦a孟

鄧倩:どういう意味?どうしようもなくして辞めさせるってこと?(訳注:四川方言)

章宇陽:共倒れ?(訳注:魚も死ぬし、網も破れる)

哆啦a孟(支配人):グループと社長の承認が出ない。

章宇陽:承認が出ない?先月私がやるべき仕事をしなかったってこと?

2018/03/14訂正:「哆啦a孟」が支配人の孟氏らしいので肩書をスタッフから支配人に訂正した。

趙澤慧:みんな、いつ事の対応ができるかというときは公私をはっきり分けないと。

李瑜璇:どうして 給料に承認が必要なの。

章宇陽:@哆啦a孟 申し訳ありませんが私たちの質問に正面から回答なさるおつもりはないんでしょうか?

鄧倩:先月は会社のために仕事をしましたよね?農民工にならって給料を払わないということ?

(メンバー名不明):私が何をしなかったっていうの?

王露皎(上海SNH48からの移籍メンバー):確かにそれはそれとして、今月のことについて、弁償するかどうするかは、それだけでまた相談すればいいことです。先月みんなはしっかり仕事をしていたんですから、支払うべきお給料は支払うべきです……

(メンバー名不明):お給料も払ってくれない。

このあたり、上海SNH48との兼任メンバー・モンスター(劉炅然)、移籍メンバー・ルーチャオ(王露皎)がCKG48運営会社とメンバーの間に立って調整しようとしても、会社側が相手にしていないことが分かる。

つまり上海SNH48では経験したことのないようなレベルの運営会社とメンバーの対立が、重慶CKG48で起こっていることになる。

ここからは、上記にも登場した石勤の中国ツイッター個人アカウント。

添付画像で長文ツイートをしている。

今回生活センターにやって来て、私は鄭陽瑩と、章宇陽は趙澤慧とそれぞれ同じ部屋になった。部屋の横には避難通路があって、彼女たちの部屋は同じ並びの部屋と違って、(ドアから入るのに)二回曲がらないといけない。しかも部屋は小さくて、彼女たちの部屋のつくりはすごく違ってる。

しかも章宇陽と趙澤慧の部屋の壁の色は目がチカチカする。しかもどうして私たち4人だけが他のメンバーと違う扱いを受けなきゃいけないの?この2部屋の下の階は録音スタジオになってる。

支配人は前に言ったことと今言ってることが違う。章宇陽は支配人と相談したら、もういちばん良い部屋を与えただろと言った。章宇陽は三階に空き部屋がたくさんあるから引っ越させて下さいと言った。

そしたら支配人は、じゃあお前は三期生、四期生の部屋がヒドくてもいいってことか?!と言った。それから大声で怒鳴った。結局、二期生メンバー部屋は私たちよりいい部屋になった。

(訳注:重慶CKG48二期生はまだお披露目されていないが、すでに入団済み)

モンスター(劉炅然)は二期生といっしょの三階に一人で住むことにされたけど、彼女は鄧倩、黃琬瓔といっしょに住みたがってた。結果、お前は四階に住むな、一期生の秩序を乱すなと言われた。モンスターは、じゃあ私は地べたに寝ればいいですよねと言ったら、支配人は絶対にダメだと言った。

その後私が質問したのは、だから私たちは二部屋つなげて住むのもダメなんですよね、ということ。支配人は絶対にダメだと言った。

以前、あるマネージャのお姉さんは私と鄭陽瑩はいっしょに住んじゃダメだと言った。重慶に来る前、まだ北京にいたとき、私たち全員が一人ずつ呼ばれて部屋割りと、重慶の臨時の生活センターに入った後のルームメイトの話をした。

(訳注:重慶CKG48チームKデビュー公演は『奇幻加冕禮』だが、北京BEJ48チームEの全曲オリジナル公演なので、レッスンのためチームKメンバーは劇場デビュー前に北京でレッスンしていた)

その前、私たちはマネージャのお姉さんに誰と一緒に住みたいか話していて、メンバーのうち何人かは同意をもらっていたけど、何人かは同意してもらえなかった。私は林舒晴といっしょに呼ばれた。

(訳注:その下の図はWeChatのグループチャット)

スタッフ:章宇陽、趙澤慧、マネージャの部屋に来なさい。

スタッフ:韓林芹、吳晶晶、マネージャの部屋に来なさい。

スタッフ:林舒晴、石勤、マネージャの部屋に来なさい。

私はマネージャのお姉さんに鄭陽瑩と住みたいと言ったら、マネージャは二つの選択肢から選びなさいと言った。林舒晴と住むか、私と住むか。

私は、私たち二人がいっしょに住むのは、『シンデレラのガラスのスマホ』をいっしょに歌ってるから、カップリングのウワサを立てたいからですか?と質問したら、彼女たちはそうだと言った。

(訳注:じっさい公演の中で石勤と林舒晴はデュエット曲『シンデレラのガラスのスマホ』を歌っていて、石勤がプリンス、林舒晴がプリンセス役。メンバーを「百合」カップリングして売り出すのはSNH48と姉妹グループの運営会社がメンバーの人気を上げたいときの定番のやり方)

(旧正月の)元旦のとき部屋替えがあって、マネージャはもともと私と鄭陽瑩をいっしょに住ませなかったけど、二期生が来て、17階の部屋が足りなくなった。

私たちチームKは2人だけ16階のマネージャのお姉さんと同じ階に移らないといけなくなった。16階には数部屋しかなくて、私たち以外の他の部屋は(CKG48とは無関係な)他人が住んでいて、警備のおじさんもいなかった。

誰も16階に移りたがらなくて、マネージャのお姉さんが私たち2人を16階に住ませた。もし16階に住むならいっしょに住んでいいけど、17階ならいっしょに住んじゃダメと言われたから。

結果、生活センターにやってきたらまた私たちを隅っこの部屋に住ませて、世界と隔絶させた。部屋ももともと物置みたいな部屋。私の感じでは、あなたたち2人いっしょに住むのなら、みんなが住みたくないところに住ませてあげる、という感じ。

私が以前髪の毛を切ったのは、私の間違いだったと認める。アイドルとして、自分の外見のイメージを重視しなきゃいけない。

当日私はすぐに会社に反省文を書いて、エクステを付けに行って、私の一か月のお給料よりまだ高かった。その後会社と話し合ったとき、支配人は、できるだけ毎日メンバーたちのレッスンについていって、劇場にもいっしょに来て、参加するようにとアドバイスされた。

私は最近毎日レッスンについて来て、彼女たちのレッスンを横で見て、毎日自分は何のレッスンもなくてもずっといっしょにいた。

その後支配人に話したとき、彼はそんなこと言った覚えはないと言って、また大声で怒鳴った。そして行い次第だと言った。公演停止は二か月、半年、一年、二年、もっと長くなるかもしれないと言った。

ならこうしてずっと私を引きずって何の意味があるの?これって退団勧告に変わってない?埋め合わせをするためにやらなきゃいけないことはやったのに、まだこういうこと。私をダメにしたいということじゃないの?私をいじめたいだけじゃないの?

それでも会社に対してメンバー一人ひとりはみんな平等で同じだと言ってるけど、あんたたちのメンバーたちへの処罰から管理の仕方まで、全然そうは見えない。

先月の給料も払わないし、(2018年)2月に私たちみんな仕事をしたよね?やることはやったでしょ?結果一銭も給料を払わない。一部の人には払うけれど、一部の人には払わない。これって待遇の差別だよね。

最後にチームK鄭陽瑩の個人アカウントでのひとこと。

そうだ、言うのを忘れてた。王露皎と熊心瑤(訳注:広州GNZ48チームNIIIとの兼任メンバー)は私たちと同じ階に住んでて、モンスターだけ、一人で三階に行かされた。二期とスタッフと同じ階。

以上、上海SNH48運営会社の「文化地産」戦略の一環として結成されたばかりの重慶CKG48だが、すでに終わりが始まっている。