上海SNH48専属契約の違約金が良心的に思えてくる某男性アイドルの違約金

上海SNH48運営会社とメンバーの専属タレント契約について、自己都合退団の場合の違約金が高すぎてメンバーがやめるにやめられない状況でヒドい!うんぬんの話は現地ファンの間でもずっと言われている。

ただ、他のタレントさんはもっと大変というネタが、今日2018/03/05中国動画サイト最大手「IQiYi(愛奇藝)」にすっぱ抜かれていた。

SWIN男団という中国男性アイドルグループメンバー蔡徐坤さんは、いま中国で大人気の男性アイドル・オーディションリアリティーショー『偶像練習生』(元EXOのレイさんがメンターの例の番組です)の人気選手らしいが、所属事務所との契約内容がすごいというニュース。

彼が事務所の上海依海影視文化と2015年に最初に交わした契約は以下のとおり。契約当時未成年だったので契約者は彼の母親になっている。

・契約期間は10年間
・最初の3年間は総収入を会社70%、本人30%で分配。
・次の3年間は会社の取り分が60%。
・残り7年目以降は会社の取り分が50%。
・契約期間満了90日前までに通知しなければ契約は自動で2年延長。
・タレント側が一方的に解約する場合、1年前までに通知が必要、かつ、解約後、本来の契約期間満了まで毎年300万人民元の違約金を支払うこと。

その後、人気が出てきたからなのか、2016年に改定された契約は以下のとおり。

・タレント側が一方的に解約する場合、解約後、本来の契約期間満了まで毎年3,000万人民元の違約金を支払うこと。
・契約期間満了90日前までに通知しなければ契約は自動で3年延長。

10人の男性グループ、300人超の女性グループの違いはあるけれど、上海SNH48運営会社がかなり良心的な会社に思えてくる。

真偽のほどは確かでないが、SNH48結成当時にリークした専属タレント契約では、SNH48メンバーの違約金は最高でも一回限りの100万人民元だ。

しかも上海SNH48運営会社が一方的に退団したメンバーから違約金をとるためには、メンバー側がすすんで支払わない場合、いちいち民事訴訟を起こす必要があり、その結果得られる違約金は契約より確実に少なくなる。

そして最近は姉妹グループも含め、「解約せずに退団」して違約金が発生しないようにする元メンバーも出てきているらしい。もちろんその場合、排他的な契約を結ぶ必要がある芸能事務所と契約して芸能活動はできなくなるが、一般人として生活する分には特に困らない。

今回、蔡徐坤さんとの契約内容をすっぱ抜かれたせいで、この芸能事務所は窮地に追い込まれるおそれはあるが、面白いのはこのネットバラエティー『偶像練習生』自体は、今回すっぱ抜いた愛奇藝が放送している点。

SWINとの間で何かあったのかな?