上海SNH48チームHII全曲オリジナル新公演『HEADING NEWS』クレジットまとめ(継続更新)

上海SNH48チームHIIの全曲オリジナル新公演『HEADING NEWS 頭号新聞』が2018/05/18初日を迎えた。

2018/02/03のSNH48「大組閣」でメンバーが大幅に入れ替えられた新チームHIIとして初めての全曲オリジナル公演となる。

まず16人全員曲の音源がチャイナモバイルの音楽配信サービス「咪咕 MIGU」で公開されたので、関連情報の整理と独断と偏見に基づくコメントをしてみる。ユニット曲音源は後日公開されるので、この記事にあとで追記することにする。

アーティスト名は作詞/作曲/編曲の順。ちなみに今回の公演は、SNH48の「秋元康」的な位置づけの作詞家・甘世佳の作詞が多め。(甘世佳さんは純粋な作詞家でプロデュースはしてません)

M01.夜之真理

甘世佳/Shaliponte/Shaliponte

Shaliponteは上海SNH48にも楽曲提供しているが、最近では広州GNZ48チームZ全曲オリジナル公演『模範生』『聚変裂(核融合・核分裂)』『Zen』を提供。とくに編曲の作風がはっきりしている。

楽曲としてはいかにも探偵者アニメのオープニング曲といった感じ。「真理」で探偵者と来ると現地ファンは『名探偵コナン』の決め台詞を思い浮かべるはず。

M02.Punch Line

郭德紫毅/EveningScandal/EveningScandal

EveningScandalはSNH48グループでは北京BEJ48『微笑的向日葵』でkoshin(胡臻)さん制作陣のPiggyと共同で作曲し、その後、重慶CKG48に『奔跑的未来』に楽曲提供。

今回上海SNH48本部に初の楽曲提供、koshin(胡臻)さんが社長の音楽制作会社「ontai-culture」所属作曲家。関西出身の日本人。ホーンセクションが気持ちいい。

M03.Who I Am

郭德紫毅/ASPJ/ASPJ

ASPJは上海SNH48の御用作編曲家。いまだに正体は不明。サンバ曲。この曲もホーンセクションとストリングスの編曲が良い。

M04.HEAEDING NEWS

郭德紫毅/ASPJ

1970年代ディスコというんだろうか、特定のスタイルにバッチリはまった曲。

M11.夜行的黒猫

甘世佳/Shimizu Yuta/Shimizu Yuta

16人曲としてはかなり異質なスタイルの曲。サビ以外はコード進行や編曲からして完全にブルース。ブルースなのでBメロがない。しかもこのエンディング。Aメロでいきなりブチッと切れる。やっぱり相当特殊な曲。

他の楽曲も提供している「清水裕太(Shimizu Yuta)」氏はいまだに正体不明。

M12.Black Rain
郭德紫毅/ASPJ

ディストーションギターのパワーコードで始まり、リフが入る典型的なハードロック。SNH48公演曲としては旧チームHII『Beautiful World』以降、チームSII『第48区』にかけて定着したスタイル。

M13.夜之終焉
郭德紫毅/清水裕太

イントロがピアノとサビで始まる透明感のあるJ-POP。ワンコーラス目はバラードでツーコーラス目からロックにアレンジが一転する面白い曲。SNH48公演曲にはよくあるJ-POPスタイルの曲。

この曲のポイントは「乃木坂46か!」とツッコミを入れたくなる衣装と振り付けだろう。

M14.計画崩壊
郭德紫毅/ASPJ

アンコール後の2曲が連続でかなり重めのハードロックとメタルになっているので、初日のネット生放送に広州GNZ48チームZ全曲オリジナル公演『三角関数』というコメントを流している現地ファンがいた。

M15.逆転未来
郭德紫毅/ASPJ

SNH48楽曲としては強烈なスラッシュ・メタル。SNH48グループ第五回総選挙投票券付きEP『森林法則』も同じ作詞作曲。同時期にメタルが続く。

といってもサビは一転してJ-POP風のメロディーとコーラス入りなので、やっぱりBABY METALを意識してる?

このあたりのスタイルは旧チームHII全曲オリジナル公演『Beautiful World』の16人曲『Why』からなんだろう。『Why』の作曲は馬大班という別の人。

M16.Honor
小7+甘世佳/清水裕太

「清水裕太」という人の曲はJ-POPとしてはかなり良質だと感じる。4分57秒と長めなところもいかにもJ-POP。

最後の間奏の後の「We Are Team H」というコールは、SNH48の音楽総監督に無理やり入れさせられたという気がする。この部分で楽曲全体が台無しになっている。どうしても入れたいならサビのコーラスにして欲しかった。