瀋陽SHY48運営が一部メンバーを一斉に解約、2018/12/30が事実上の「最後の公演」か

昨夜2018/12/30の瀋陽SHY48 Team SIII、HIII合同特別公演を最後に、瀋陽SHY48の一部メンバーが一斉に退団した。すでに瀋陽SHY48の集客が悪い事実があり、運営が劇場を閉鎖するウワサはあった。

なので数人のメンバーは自分から退団を申し出たが、多くは契約を打ち切られた。運営側からまとまったメンバーを解約するのはSNH48結成以来、今回が初めてだ。

収益が改善しない中、経営資源の集中という企業としては当たり前の判断とはいえ、アイドルグループとしては冷酷な感じがする。

退団メンバーの公式アプリ「Pocket48」アカウントは順次閉鎖されているらしく、昨夜の公演終了後、すでに高志嫻、曲悦萌、李蘇洪などのメンバーのアカウントは閉鎖されている。

なお昨夜の公演の最後、メンバーも観客も終わらせたくないと思っていたが、調整室が公演終了の音楽を流して退場させようとした。

そこで瀋陽SHY48 Team SIIIトップメンバーのルイメイ(趙佳蕊)が舞台から調整室に抗議したところ、全員のマイクをOFFにされた。そこでメンバーたちはメガホンで話し始めたが、最終的には強制退場となったらしい。

また、劇場の公式写真を盗んでいったファンがいたらしい。

瀋陽SHY48ってそんなに集客が悪かったの?と疑問に思う方は、現地ファンが撮影した瀋陽SHY48劇場の入っているショッピングモール「豫瓏城」の今の写真を見ると実態がわかる。

↓客がほとんどいない。右上3階に瀋陽SHY48劇場が見える。

↓一部の区画はすでに空き家になっている。

↓吹き抜けにある豫瓏城のシンボル的な建物から見ても客がいない。

劇場のある商業施設の集客そのものが悪化しているのだから、オーナーの復星集団が全面リニューアルを決めて、瀋陽SHY48劇場の賃貸契約が打ち切られたのも仕方ない。

もともと復星集団は瀋陽SHY48の集客目当てで、瀋陽SHY48運営会社に格安で(無償だったという話もある)劇場の場所を貸していた。

なので豫瓏城から追い出された後、瀋陽市の繁華街で高い家賃を払って劇場の場所を借りると瀋陽SHY48の採算が取れなくなる。

瀋陽SHY48運営会社(上海SNH48運営の100%子会社)は劇場を手放す決断をし、同時に上海SNH48 Team Xに留学中の3人のメンバーと、北京BEJ48に巡回公演中の運営選抜メンバーを除いて、残るメンバーをいっせいに解約した。

いちばん根っこにある原因は、中国東北地区は製造業メインの地域でそもそも二次元文化やアイドル文化が不毛の土地ということがある。

これで北京BEJ48、広州GNZ48につづく3つ目の姉妹グループ、瀋陽SHY48は事実上解散したも同然になった。

4つ目の姉妹グループ、重慶CKG48にも解散のウワサはあるが今のところメンバー契約解除の話はない。

しかも交通の便が悪い今の国瑞というビルから、重慶市最大の繁華街へ引っ越すというウワサもある。真偽は分からないが、いずれにせよ重慶CKG48はまだ存続する余地があるようだ。

四川省、重慶市あたりは中国東北地区と違って、若者の二次元文化やアイドル文化が盛んだという背景もがある。まだまだ市場開拓の余地があると見ているのかもしれない。

瀋陽SHY48劇場が閉鎖されることで、SNH48グループ全体が一つのターニングポイントを迎えていることは確かだ。