上海SNH48運営が作った降格メンバーチーム「IDOLS Ft」が見事にビジネスとして成功している件

上海SNH48運営会社が2019/01/19(土)第五回リクエストアワーで発表した、オンライン活動のみのチーム「IDOLS Ft」が結局ビジネスとして成功してるんじゃないかというお話。

「IDOLS Ft」は同リクエストアワーで解散された旧瀋陽SHY48、旧重慶CKG48、そして上海SNH48の一部メンバーが「降格」された先のチームで、定期公演、握手会、営業のお仕事など、オフラインの活動が一切ないチームだ。

そして2019/05/10にSNH48運営会社が「IDOLS Ft」から正規メンバーに昇格するルールを公開していた。

現地ファンの一部は「降格されたメンバーなんて誰も見向きもしないだろう」と、冷めた見方をしていたが、2019/05の1か月間の結果を見てみると、意外に成功しているようなのだ。

↓こちらが正規メンバーへの昇格ルール

代役および正規メンバー加入の規則

1.単月の合計ポイントが10万を超えること。
2.単月の総順位が上位15位以内であること。
3.IDOLS Ftの仕事で、メンバー準則に対する違反がない。
4.正規メンバーの日常の仕事に全身全霊で参加してもよい。

上記の条件を満足したメンバーは、代役のチャンスを得る。ランキングと個人の意思、応募申請により、各姉妹グループのマネジメント部門が評価をおこなう。

そして同グループの条件に符合し、個人の意思と一致したメンバーは、各グループの代役に参加することができる。また、今年度の総選挙など大型のグループイベントに参加するチャンスも得る。

後半には代役から正規メンバーに昇格する条件が書かれているが、ここでは省略する。

そして2019/05の1か月間の結果は以下の図のとおり。

なんと上位8名が全員、10万点という条件をクリアしている。この8名は各姉妹グループのいずれかと合意ができれば代役になるはずだ。

1位の元瀋陽SHY48李慧(リー・フェイ)はすでに重慶CKG48メンバーとして仮復帰している。(ご承知のように重慶CKG48は2019/01/19にいったん解散されたあと、3月になって再結成されている)

2位の上海SNH48 Team X炭酸(張丹三)は、男性芸術家との親密なハグの動画で処分されただけなので、おそらく今年の第六回総選挙にさっそく復帰するだろう。

3位、5位、6位の3人は解散前の旧CKG48の一期生なので妥当な線だ。

運営会社が経営を立て直すために、比較的人気のないメンバーをいったん非正規メンバーへ降格・整理して、そこから復帰させること自体を収益源にする。

客観的に見ればそうとうあくどい商売だが、ファンとメンバーの関係性はそれと無関係に、驚くほど純粋で、その純粋な思いが見事にマネタイズされている。

48系ビジネスモデル、現地でいう「ファン経済」はまだまだ行けるようだ。

現地ファンのうち「SNH48はもうすぐ倒産する」と大人ぶって言っている人たちの方こそ、「ファン経済」の真価をまだ分かっていないのかもしれない。