上海SNH48第六回総選挙:SNH48一期生最後の総選挙

2019/07/27(土)発表の上海SNH48第六回総選挙の結果について連投。

今回は上海SNH48が当時AKB48の公式姉妹グループとして結成された最初のメンバー、一期生にとって最後の総選挙になった。

SNH48一期生の入団は2012/10/14、契約終了は2020/10/14で、来年の総選挙に参加してもその後の活動が3か月弱しかないためだ。

SNH48グループ総選挙の過去の全順位はこちら

総選挙参加が最後ということで、コンサート部分では一期生12名がAKB48楽曲『支え』を歌った。

SNH48一期生Team SIIが専用劇場で最初に上演したのが、AKB48 Team K『最終ベルが鳴る』公演で、同公演の最後の曲だからだ。

この曲の後、SNH48、北京BEJ48、広州GNZ48全メンバーでAKB48楽曲『初日』をパフォーマンス。今回の第六回総選挙でAKB48楽曲はこの2曲だけ、他はすべてSNH48としてのオリジナル曲。

音楽コンテンツの面でSNH48グループは、台湾、韓国の音楽制作陣をバックに500曲のレパートリーがあり、すでに独力でやっていけるところまで来ている。

(これは筆者の推測だが、結成当初SNH48運営はフランチャイズ契約とは別に、おそらく期限付きで48グループ楽曲の使用権をまとめて購入しているはずで、今でも48グループ楽曲を上演できるのはそのためと思われる)

日本政府が尖閣諸島を国有化し、中国の一部で反日運動が激化したあのタイミングに結成され、また2019/06にはAKB48と決裂したにもかかわらず、ここまでSNH48が続いた最大の貢献者は、もちろん、SNH48一期生だろう。

一期生の中には、今回の第六回総選挙で過去ベストの成績をおさめたメンバーもいる。

momo(莫寒)は第2位、タコちゃん(張語格)は第4位、Bちゃん(孔肖吟)は第6位、KIKI(許佳琪)は昨年につづきベストの7位を維持。

レンレン(吳哲晗)はSNH48として初めての総選挙で第1位になったが、ファンと私的に連絡をとって投票をよびかけていたことが判明、謹慎処分をうけて翌年は圏外。第3回から徐々に順位を上げて今回は5位と、いわゆる「神セブン」入りを果たした。

以下、今回第六回総選挙のいわゆる「神セブン」

↓第1位 SNH48二期生 カチューシャ(李藝彤)

↓第2位 SNH48一期生 momo(莫寒)

↓第3位 北京BEJ48(上海SNH48五期生) DDD(段藝璇)

↓第4位 SNH48一期生 タコちゃん(張語格)

↓第5位 SNH48一期生 レンレン(吳哲晗)

↓第6位 SNH48一期生 Bちゃん(孔肖吟)

↓第7位 SNH48一期生 KIKI(許佳琪)

とはいえ後輩たちの活躍はめざましく、第一回総選挙で圏内入りしたSNH48一期生で、今回も圏外になっているメンバーもいる。

一期生として入団したメンバーは26名、うち今回の総選挙まで残ったメンバーは12名。

退団メンバーの中には、タレント・女性俳優としてピンで活動している人もいる。董芷依、蒋羽熙、雨婷兒、趙嘉敏など。

結果的に、日本式の育成系アイドルグループをこれだけ大規模に中国で運営しつづけられているのはSNH48運営会社だけになった。

結成当初、留学生として一期生の指導にあたった、元AKB48メンバー・宮澤佐江さんの48系スピリットは、AKB48と決裂した今でも、一期生の中に確実に残っている。

中国の芸能界で、タレントが観客やスタッフにお辞儀する習慣はほとんどなく、姉妹グループを含めてSNH48のメンバーやファンまで、他のタレントと比べて「礼儀正しい」という定評があるようだ。

SNH48全体の看板は確かにSNH48二期生のキクちゃん(鞠婧禕)だが、彼女が日本から「四千年に一人の美少女」として中国に逆輸入でブレイクするための、日中48系の交流のベースを作ったもの一期生。

一期生の中にはSNH48運営会社とSNH48メンバーとしてではなく、タレント契約を継続して活動をつづけるメンバーもいるとのこと。

いずれにせよ、SNH48のすべての基礎は一期生が築いたものであることは間違いない。