広州GNZ48チームNIII男装公演2016/10/15ツッコミどころまとめ

2016/10/15広州GNZ48チームNIII『僕の太陽』男装公演のPR映像の中国語字幕と英語字幕に隠されたネタをご説明したところで、公演本編のオンライン生放送録画映像のツッコミどころをご紹介。

まず『僕の太陽』公演曲『RUN RUN RUN』。

中国語版のタイトルは『奔跑吧,少女!(走れ、少女!)』。

今回は『奔跑吧,少男!(走れ、少年!)』。わかりやすい。

次に『初恋泥棒』。泥棒を捕まえる警察官のコスプレになっている。

そして、男装公演でこれをやるのはちょっと…の3曲。

『禁じられた2人』。完全にゲイになってる。


『天使のしっぽ』。AKB48チームB『パジャマドライブ』公演。SNH48ではチームSIIが最初に上演。なぜこの曲を男装で?

『Innocence』。SKB48チームS『手をつなぎながら』公演曲。これを男装で!?

『Innocence』の中国語タイトルは『天真』。SNH48ではチームHIIが過去に上演して、2コーラスめのAメロでモンスター(劉炅然)が脚を開きながらひざまずくという、SKE48のオリジナルにない振り付けをするのがお決まりになった。中国語で「滑跪(滑りながら跪く)」という名前がついている。

今回の男装公演でも、Kimmy(鄭丹妮)がこの「滑跪」をやってくれている。

そして個人的に、男装が似合っていると思ったメンバー。

もーちん(陳慧婧)。ウィッグに違和感があまりない。

馮嘉希(フォン・チャーシー)。ふつうにその辺にいそうな優しいお兄さん的な。

ちんゆー(陳欣妤)。たぶん現地ファンの間でもいちばん男装の評判が良かったメンバーの一人。台湾のアイドル男性俳優・汪東城(ジロー・ワン)に似ているという声もあった。

で、この男装公演のスタッフの気合の入れようが尋常じゃないことが分かる部分。

公演の途中で上映されたメイキング・インタビュー映像。カットのつなぎが秀逸。

これも中国語字幕を全訳したいくらい、おもしろい。

はるか(熊心瑤)の自己紹介「最给的熊心瑶」の「给」は「ゲイ」の当て字。

ちんゆー(陳欣妤)の自己紹介「我是金给」は、自分のあだ名「金魚(ちんゆー)」に「ゲイ」を付けた名前。

スンシン(孫馨)の「小学僧卖报的感觉」は「小学生」のなまり(sheng⇒seng)をわざと「小学僧 xiaoxue seng」と書いている。「卖报」は「新聞売り」。自分の男装を「小学生の新聞売りみたいな感じ」と言っている。

そして真面目にすごいと思ったのが、公演の最後の曲。GNZ48オリジナルシングル『あなたの知らない私(你所不知道的我)』と、レスリー・チャン(張國榮)の『我』のリミックス・バラード。

『あなたの知らない私』をピアノのイントロで始まるスローテンポのバラードにアレンジした上に、Bメロからサビへ転調した後、いきなりレスリー・チャン(張國榮)の名曲『我』のサビに入るところで鳥肌が立つ。

レスリー・チャン(張國榮)が46歳で自殺して、もう13年になるけれど、広東語圏の人たちにとって彼の存在は特別。

SNH48チームNIIの2.5期生オレンジ(陳問言)は広東省のアイドルグループ・サファイアガールズの元メンバーで広東省出身だが、ときどき中国ツイッター(新浪微博)でレスリー・チャンのことを書いている。

しかもGNZ48スタッフは、そのサビの『我』の部分にRAPを載せたオリジナルのバックトラックまで作るという、ものすごい手の入れよう。

おふざけの男装公演で、メンバーのパフォーマンスのレベルもまだまだのGNZ48チームNIIIでも、広州GNZ48の独自色を出すために、手抜きのないスタッフには感服。

笑える面でも、真面目に感動する面でも、ツッコミどころの多すぎる公演でした。

ところで、この公演とは全く関係ないけれど、オンライン生放送の最初で映ってはいけないものが放送事故で映ってしまった。

どうして北京BEJ48星夢劇院ではなく、広州GNZ48星夢劇院に、瀋陽SHY48のボードが立っているのか分からないけれど、具体的な記者発表が近づいているのだろうか?